#4579 細断されたバンクシー作品、落札者はそのまま所持

Winning Bidder to Keep Shredded Banksy Artwork

The woman who bought a Banksy painting for 1.04 million pounds will keep the artwork despite its self-destructing act immediately after being sold at auction.

■チェック

・winning bidder 落札者
・shredded 細断された
・Banksy artwork バンクシーの作品
・despite ~にもかかわらず
・self-destructing act 自壊劇
・immediately after ~の直後に

 

■対訳

 

「細断されたバンクシー作品、落札者はそのまま所持」

バンクシーの絵画を104万ポンド(約1億5500万円)で購入した女性は、落札直後の自壊劇にもかからわず、この作品をそのまま所持するという。

 

■訳出のポイント

 

bidder は

競売などで 「値をつける人」 「入札者」 「競り手」。

winning bidder だと

「勝利を収めた入札者」 → 「落札者」

になります。

shred はもともと

「(細長い)切れ端」 「断片」 「破片」

を意味する名詞。

ここから

「~を細く切る」 「ズタズタに裂く」 「細断する」 「シュレッダーにかける」

という動詞としても使われます。

今日のタイトルでは

shredded Banksy artwork で

「細断されたバンクシー作品」

ということです。

self-destruct は

「自滅する」 「自爆する」 「自動的に消滅する」

という動詞。

そこで、self-destructing act は

「自滅する見せもの」 「自壊する芝居」 → 「自壊劇」

ということになります。

また、despite は

「~にもかかわらず」 「~をよそに」

という前置詞なので、

despite its self-destructing act immediately after being sold at auction

の部分は

「競売で売られた直後の自壊劇にもかかわらず」 →

「落札直後の自壊劇にかかわらず」

ということですね。

英国の覆面アーティスト、バンクシーの絵画が5日ロンドンで競売にかけられました。

この作品、Girl With Balloon 「少女と風船」 は104億ポンドで落札されましたが、落札を告げるハンマーの音が響き渡った瞬間に、作品は自ら額をすり抜け、内側に仕込まれていたシュレッダーで下半分が短冊状に裁断されてしまいました。

その後、バンクシーはインスタグラムに、シュレッダーにかけられた絵をぼう然と見つめる人々の写真を投稿。

オークションにおける落札の際の 「いいですか、いいですか、落札です!」 というかけ声と

「消えてなくなった」 の意味をかけたとみられる

“Going, going, gone!”

というコメントを書き込み、

「いつかオークションに出されるときに備えて、数年前に作品にこっそりシュレッダーを仕込んでおいた」

と説明しています。

今日の記事では、

このバンキシーによる ”作品が自壊するからくり劇” が

self-destructing act 「自壊劇」

という言葉で表されているわけですね。

その後、バンクシーの代理人に

“Love is in the Bin” 「愛はゴミ箱の中に」

と名付けられた半分細断されたこの作品について、

落札者のヨーロッパの女性は、

“At first I was shocked, but I realised I would end up with my own piece of art history.”

「最初はショックでしたが、アートの歴史の一端を自分のものにしたのだと気づきました」

として、落札額を全額支払い、作品をそのまま所有する意向を表しています。

■編集後記

テレビのニュースで落札直後に細断されたをみましたが、かなりショッキングな映像でした。ただ、この作品は、細断されたことで、さらに価値が高まったともいわれていて、落札者も芸術史上に残る作品を手にすることになるとそのまま購入したそうです。作品は「愛はごみ箱の中に」と題名を変えて、公開される予定とのこと。

 

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