#5913 34年ぶりの円安に

Japanese Yen Plunges to 34-year Low

The Japanese yen hit its weakest level in 34 years on Tuesday, with the USD-JPY pair weakening past 154 despite repeated warnings from the government over potential currency market intervention.

 

■チェック

・plunge to ~まで急落する
・_year low _年ぶりの安値
・weaken 弱くなる → (円)が安くなる
・past ~を超えて
・despite repeated warnings 度重なる警告にもかかわらず
・potential currency market intervention 為替市場介入の可能性

 

■対訳

「日本円、34年ぶりの円安に」

日本政府からの度重なる市場介入可能性の警告をよそに、火曜日に日本円は1ドル=154円を突破し、34年ぶりの円安水準をつけた。

 

■訳出のポイント

plunge はもともとは水などに急に「飛び込む」「つっこむ」という動詞。

英字新聞では価格、値などが「急に下がる」「急落する」の意で為替、株式関連の記事でよく登場する単語です。

plunge to ~ で「~まで急落する」「~まで落ち込む」という言い方になります。

weak は「弱い」「虚弱な」「衰えた」などの意味でおなじみの形容詞ですが、株式用語では価格や市場が「弱気の」「弱含みの」「下向きの」という意味で使われるので、押さえておきましょう。

中でも、為替に関しては weak yen「弱気の円」→「円安」のように、「(レートが)安い」という意味になります。

したがって、本文頭の The Japanese yen hit its weakest level in 34 years on Tuesday の部分は「火曜日に日本円はこの34年で最も安い水準に達した」→「火曜日に(日本円は)34年ぶりの円安水準をつけた」ということですね。

また with the USD-JPY pair weakening past 154 の部分では【付帯状況】の前置詞 with を用いた形で

「米ドル-日本円の組み合わせ(一対)で154円を超えて安くなるという状況で」→「対米ドルで154円を超える円安で」→「1ドル=154円を突破する円安となり」となっています。

ちなみに weaken は前述の形容詞 weak から派生した動詞で、ここでは円が「弱まる」「衰弱する」→「円安になる」ということですね。

「繰り返す」という意味の動詞 repet の過去分詞が形容詞化した repeated は「繰り返される」「たびたびの」「度重なる」の意。

repeated warnings だと「繰り返される警告」「度重なる警告」になります。

本文後半の despite repeated warnings from the government over potential currency market intervention の部分は

「為替市場への介入の可能性をめぐる、(日本)政府からの度重なる警告にもかかわらず」→「日本政府からの度重なる市場介入可能性の警告をよそに」というわけですね。

16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落。1ドル=154円70~80銭という、1990年6月以来約34年ぶりの円安・ドル高水準をつけました。

鈴木財務大臣が「必要に応じて万全の対応をしたい」などと、市場へのけん制を繰り返しており、市場では日銀による円買い(=為替介入)への警戒感は強まってはいるものの。。。

実際には、円安に歯止めがかかっていない状況ですね。

 

■編集後記

円安はどこまでいくのか?1ドル160円なんてのも通過点になるような気がします。するとさらに物価は上がっていきますね・・おそらく賃金上昇や公的年金のスライド調整が追いつかないレベルに。。これから夏を迎える日本にとっては冬の時代に突入か。

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(裏)昨夜の愛媛、高知の地震、とりあえず大きな被害はなさそうで良かったですね・・