#3975 三菱自、燃費試験不正を認める

Mitsubishi Motors Admits Cheating on Fuel Efficiency Test Since 1991

Mitsubishi Motors admitted on Tuesday that the Japanese automaker has been using methods to test fuel efficiency which do not comply with statutory standards since 1991.

■チェック

・admit ~を認める
・cheat on ~をごまかす、不正をする
・fuel efficiency test 燃料効率試験、燃費試験
・method 方法
・comply with (基準)を満たす
・statutory standards 法定基準

■対訳

「三菱自、1991年からの燃費試験不正を認める」

日本の自動車メーカーの三菱自動車は火曜日、1991年から法定基準を満たさない方法を用いて燃料効率試験を行っていたことを認めた。

■訳出のポイント

admit は 「~を認める」 「~ということを(事実であると)認める」という動詞。

つまり、「~を告白する」 「~を自白する」 に近いニュアンスでも使われる語です。

動詞 cheat は 「だます」 「ごまかす」 「カンニングをする」などの意。

cheat on fuel efficiency test で

「燃費試験をごまかす」 → 「燃費試験で不正をする」

ということです。

comply は要求・命令・規則などに 「従う」 「応じる」、

基準などを 「満たす」 という動詞。

前置詞 with を用いて

comply with ~ 「~に従う」 「~を満たす」

という形で用いるのが通例となっています。

今日の場合は、

do not comply with statutory standards

なので

「法定基準を満たさない」

ということです。

methods (to test fuel efficiency) which do not
comply with statutory standards

の部分では、( )内は methods を説明する文節と考えましょう。

すなわち、「燃料効率を試験する方法」 ということです。

そして、後続の関係代名詞 which はこの部分、つまり「燃料効率を試験する方法」 を受けています。

これらを踏まえて、that 以下を訳してみると

「その日本の自動車メーカー(=三菱自動車)は1991年から法定基準を満たさない、燃料効率を試験する方法を用いていた」

「三菱自動車は1991年から法定基準を満たさない方法を
用いて燃料効率試験を行っていた」

となります。

燃費試験データの不正問題をめぐって、三菱自動車は、1991年から国が法令で定める方法とは異なる手法でデータを測り始めていたことを発表しました。

これまでの発表では、少なくとも2002年ごろからだとしていましたが、さらなる調査で25年前から開始されたことが判明し、対象車種数については現在調査中ということ。

国土交通省は同社の調査結果を不十分とし、5月11日までに再報告するように指示しています。

 

■編集後記

これは中国産のうなぎを国産として売るような食品の産地偽装問題となんら変わるところがない、非常に恥ずかしい「犯罪」です。組織が病気ですね。こんな会社の車は絶対乗りたくありません。会長は辞任を表明していますがそれだけで「根」を断つことができるのか。トップの首の挿げ替えだけではなく組織の中、置く深くまで浸透している病気を
根本治療しなくてはならないと思います。

 

(裏)今年のGW前半天気よさ気ですね。ゴルフ三連チャンか・・