Scotland Seeks Options to Remain in EU
Scottish first minister Nicola Sturgeon had a series of talks with EU leaders in Brussels after she pledged to protect Scotland’s interests in the single European
market following last week’s Brexit vote.
■ チェック
・seek options 選択肢を求める
・remain in EU EUに残留する
・Scottish first minister スコットランドの首席大臣
・pledge 誓う、約束する → 公約する
・protect one’s interests ~の利益を守る(保護する)
・single European market 欧州単一市場
■対訳
「スコットランド、EU残留への道を模索」
先週の英EU離脱投票を受けて、欧州単一市場におけるスコットランドの国益を守ることを公約したニコラ・スタージョン首席大臣が、ブリュッセルで欧州連合の首脳らと一連の会談を行った。
■訳出のポイント
日本語でも 「オプション」 と言いますが、
option は 「選択」 「選択肢」 「選択権」 の意。
seek options で 「(複数の)選択肢を求める」 という言い方です。
そこで、今日のタイトルは
「スコットランドが、EUに残るための選択肢を求める」 →
「スコットランドが、EU残留への道を模索する」 ということです。
talks は英字新聞では 「会談」 「会議」 などの意で頻出ですね。
ここでは a series of talks 「一連の会談」 という表現で登場しています。
pledge は 「誓う」 「誓約する」 「固く約束する」 という動詞。
政治家が 「固く約束する」 → 「公約する」 の意でも広く使われる語となっています。
「関心」 「興味」 の意味でよく知られている名詞 interest ですが、「関与」 → 「利害(関係)」 という意味でもあります。
特に、 interests と複数形で 「利益」 「利」 を指す場合が多いので注意してください。
今日の場合は、
protect one’s interests で
「~の利益を守る」 という表現になっています。
つまり、pledged to protect Scotland’s interests は
「スコットランドの利益を守ることを公約した」 →
「スコットランドの国益を守ることを公約した」
ということです。
ちなみに、Scotland は United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland 「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」 を構成する4つの country 「国」 のひとつということから、今日の対訳でも ”国益” という表現を採用しています。
先週行われた Brexit 「英EU離脱投票」 では、連合王国を総合した投票結果は離脱派の勝利に終わりましたが、”スコットランド国内” では残留支持が 62%に達していました。
これを受けて、もともとスコットランド独立派のスタージョン首席大臣は、スコットランドの単独 EU 残留の道を求める意向を明らかにしていました。
そこで、早速ペルギー・ブリュッセルの欧州連合本部を訪問し、EU 首脳らと会談し、スコットランド残留の要望を明確に伝えたというわけです。
■編集後記
スコットランドがEUに残るということはスコットランドは政治的にイギリスから独立するということです。スコットランド自体は国ではないですからEUに加盟するにはスコットランド国として建国しなくてはなりません。スコットランドが国として独立した形態を取るのは1707年にイングランド王国と合併してグレートブリテン王国となって以来、実に約300年ぶりとなります。。
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