#4035 障害者施設でナイフ殺傷事件

Japan Knife Attack Kills 19, Injures 26 at Care Facility

A former worker went on a stabbing rampage at a care facility for people with disabilities in the Japanese city of Sagamihara early Tuesday, killing at least 19 people and injuring 26 others.

■チェック

・stabbing spree ナイフ襲撃 → ナイフ殺傷事件
・care facility (for people with disabilities) (障害者)(介護)施設
・go on a stabbing rampage 無差別殺傷をする

■対訳

「日本:障害者施設でナイフ殺傷事件、19人死亡26人負傷」

火曜日未明に、日本の相模原市にある障害者施設で元職員による無差別殺傷事件が発生し、少なくとも19人が死亡し26人が負傷した。

■訳出のポイント

タイトル中の knife attack は直訳すると 「ナイフ(による)襲撃」。

つまり、「ナイフを使って人が襲われた事件」 → 「ナイフ殺傷事件」 ということです。

care は「心配」「注意」などとともに、「世話」 「介護」 「ケア」という意味の名詞でもあります。

したがって、care facility とは

「世話・介護を行う施設」 → 「介護施設」ということです。

今日の場合は、本文の

care facility for people with disabilities

のことを指しています。

disability は 「身体障害」 「障害」 という名詞なので、

people with disabilities は

「(身体)障害を持つ人々」 → 「障害者」

ということです。

つまり、

care facility for people with disabilities で

「障害者(介護)施設」

になります。

rampage はつい先日解説したばかりですが、

「暴れまわること」 「凶暴な行為」 という名詞。

その際は、shooting rampage 「銃乱射」 という表現での登場でしたね。

今日の場合は、「(刃物で)つき刺すこと」 の意の stabbing との組み合わせで stabbing rampage になっています。

つまり、

「(ナイフで)指して暴れまわること」 → 「無差別殺傷」 「大量殺傷」

ということです。

early Tuesday の early は 「早く」 「早朝」 の意味で、新聞記事ではしばしば 「未明」 に当たる語になります。

今回の事件が発生したのは午前2時なので、early Tuesday で「火曜日未明」ということです。

ちなみに、日本気象庁では、0時から3時頃までの未明とし、3時ごろから6時ごろまでは 「明け方」 としていて、報道も基本的にこれに従っているようです。

26日未明に神奈川県相模原市の障害者施設に、元職員が侵入して入所らを次々とナイフで刺したというショッキングなニュース。

19人死亡26人負傷という、日本では非常に珍しい大量殺傷事件となりました。

容疑者は事件の約1時間後に 「私がやりました」 と警察署に出頭。

「障害者なんていなくなってしまえ」 という趣旨の供述をしていると伝えられています。

■編集後記

おそらく1度にこれだけの人数を殺害したという大量殺人の事件は日本の近代史では初めてじゃないかなという気がします。海外のメディアもこれだけの大量殺戮が日本で起きるというのは珍しいことだと報道しています。犯行時間から考えると寝込みを襲われて逃げることさえできなかったんでしょう。こういう狂人が普通に私達と同じ社会で暮らしていたと考えると、恐ろしくなります。

 

(裏)関東、今日が、梅雨の最終日にならないかな・・・