#5008 四半期損失、過去最大の1200億円

JAL to Log Record ¥1200 B Quarterly Loss

Japan Airlines is expected to report an operating loss of about 1200 billion yen ($1.1 billion) for the April-June quarter due to a drastic decline in passenger demand during the coronavirus crisis.

■チェック

・log (=record) ¥_ _円を記録する → _円を計上する
・quarterly loss 四半期損失
・be expected to ~する見込みである
・operating loss 営業赤字
・drastic decline 激減
・passenger demand 旅客需要

■対訳

「JAL 四半期損失、過去最大の1200億円」

日本航空は、新型コロナ危機における乗客需要の激減のため、4月-6月期に約1200億円(11億ドル)の営業赤字を計上する見込みだという。

■訳出のポイント

log はもともと

船の速度を測る 「測程器」 を意味し、

ここから

航海、航空、あるいは車の走行の 「記録」 「記録日誌」

という意味で使われるようになりました。

動詞としても

「航海日誌に記録する」 の意味から

数値などを 「記録する」 「計上する」

という文脈でも用いられます。

そこで、今日のタイトルは

「JAL が記録的な1200億円の四半期損失を計上へ」 →

「JAL の四半期損失が過去最大の1200億円に」

ということですね。

be expected to V は

「~することが予想(期待)される」 → 「~する予定である」

という言い方。

日本語の

「~する見込みである」 「~する見通しである」

に当たる表現と理解しておきましょう。

drastic は

「激烈な」 「極端な」 「過激な」

という形容詞。

drastic decline で

「劇的な減少」 → 「激減」 「急減」

ということですね。

また、decline という名詞は、その後ろに前置詞 in を取って

decline in ~ という形で

「~における減少」 → 「~の減少」

の意味になることにも注意してください。

そこで、

a drastic decline in passenger demand は

「旅客需要の激減」

というわけです。

新型コロナ危機で業績が軒並み厳しさを増している航空業界。

日本航空の4-6月期が、2012年に最上場してから最大の1200億円規模の赤字になる見込みだというニュースです。

航空は機材や人件費など固定費の負担が大きいだけに、売上高の急減がそのまま赤字として数字に出やすい業界ですね。

同じく国内航空大手の ANA も、4-6月期の営業損益は約1600億円の赤字だと伝えられています。

ただし、両者とも自己資本比率が4-6割と海外同業に比べると非常に高く、今後の業績回復のスピードにもよりますが、財務の不安は比較的小さいと思われます。

■編集後記

そういえば、毎年この時期、札幌や福岡に飛行機で行ったものですが、今年は中止。かなり長いあいだ飛行機に乗ってません。JALもANAも新卒採用を中止するようです。JALは400人の新卒採用を予定していました。運行正常化は10月になるようですが、それまでに感染者数が抑えられていれば良いですね・・

 

(裏)今朝は曇りの予報でしたが、パラパラと雨が・・今日は涼しいです!