#5073 大阪都構想、再び否決

Osaka Metropolis Plan Rejected Again in Referendum

Citizens of Osaka once again voted against a plan to reorganize the city into urban special districts akin to Tokyo’s in the second referendum held on Sunday.

■チェック

・Osaka Metropolis plan 大阪都構想
・reject ~を否決する
・referendum 住民投票
・vote against ~に反対の投票をする
・reorganize A into B A を B に再編成する
・urban special ward 都市特別区
・akin to ~に類似した

■対訳

「大阪都構想、住民投票で再び否決」

日曜日に行われた2度目の住民投票で、大阪市を東京のように都市特別区へ再編成する構想に対して、市民は再び反対票を投じた。

■訳出のポイント

Osaka Metropolis plan は

大阪府と大阪市の行政制度を、現在東京都が採用している 「都区制度」に近いものに変更するという、いわゆる

「大阪都構想」 のこと。

referendum は

「国民投票」 「住民投票」。

国民あるいは住民の意見を問うための投票で、いわゆる “選挙” のような拘束力や決定権は持たないものを指す言葉ですね。

reject は

「~を拒絶する」 「~を断る」 「~を却下する」

という動詞。

法案などを 「否決する」 「棄却する」

という意味合いでもしばしば使われます。

今日の場合は

住民投票で(大阪都構想を) 「否決する」

ということですね。

つまり、本文で登場している

vote against ~

「~に反対の投票をする」 「~に反対票を投じる」

と同義で使われているわけです。

reorganize は

「~を再編成する」 「~を再組織する」。

reorganize A into A で

「A を B に再編成する」

という言い方になっています。

urban は

「都市の」 「都会の」

という形容詞で、

ward は

市、町の行政や選挙における 「区」

を意味する名詞。

そこで、

urban special wards は

「都市の特別区」

ということですね。

urban special wards akin to Tokyo’s は

直訳すると

「東京のものに類似した都市特別区」。

reorganize the city into urban special districts akin to Tokyo’s

の部分は

「その市(=大阪市)を東京のものに類似した都市特別区へと再編成する」→

「大阪市を東京のように都市特別区へ再編成する」

というわけです。

大阪都市構想をめぐる2度目の住民投票の結果は、賛成49.4%に対して反対が50.6%。

2015年5月に行われた前回も0.8%差でしたが、今回も1.2%という僅差での否決となりました。

■編集後記

投票率62.35%。前回よりも4ポイント下回りましたが、予想以上の投票率でした。これには期日前投票をコロナ対策として積極的に呼びかけていたことが功を奏したようですね。今年はコロナの影響もあり大阪には行けてませんが、梅田のホテルから大阪城までを中之島を抜けてジョギングすると気持ちよかったです。特に桜の季節は・・・

 

(裏)明治元年から昭和18年まで東京は東京府でした。