#5290 台湾が TPP 加盟申請

Taiwan Applies to Join Trans-Pacific Partnership

Taiwan formally applied to join the Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership (CPTPP) on Wednesday, just days after China also filed an application.

 

■チェック

・apply 申請する
・join ~に加わる、参加する
・Trans-Pacific Partnership (TPP)
= Comprehensive and Progressive Agreement 環太平洋経済連携協定
for Trans-Pacific Partnership (CPTPP)
・formally 正式に
・file an application 申請を行う

 

■対訳

「台湾が TPP 加盟申請」

台湾は水曜日、環太平洋経済連携協定(TPP) への参加を正式に申請した。数日前には中国が同じく申請を行ったばかりである。

 

■訳出のポイント

動詞 apply は

「適用する」 「応用する」

という意味でも頻出ですが、

今日の場合は

「申し込む」 「申請する」

という意味で登場しています。

そして、join が

「~に加わる」 → 「~に参加する」 「~に加入(加盟)する」

という動詞なので、

apply to join ~ で

「~に加わるために申請する」 →

「~への参加(加盟)を申請する」

という言い方になるわけです。

日本メディアは

TPP = 「環太平洋経済連携協定」

と呼んでいますが、

外務省によると

Trans-Pacific Partnership (TPP)は

「環太平洋パートナーシップ」。

その内容を

「経済連携協定」

と説明しています。

もともとは日、米、豪、カナダ、シンガーポールなど合計12カ国間で交渉が進められて来ましたが、

2017年1月に米国が離脱を表明した後、

Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership (CPTPP)

「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定」

として、2016年2月に残りの11カ国間が署名、2021年9月までに全加盟国が国内手続きを完了し、発効となっています。

この CPTPP は別名 TPP11 「TPP11 協定」 とも呼ばれることから、

日本のメディアでは

「TPP」 = 「環太平洋経済連携協定」

と報じるのが通例となっているようです。

したがって、今日の記事でも

英文では

Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership (CPTPP)、

のところを、日本語訳としては

「環太平洋経済連携協定(TPP)」

を採用しています。

本文末尾の

just days after China also filed an application

の部分は、直訳すると

「中国も申請を行ったほんの数日後(である水曜日に)」。

対訳では、この部分を独立させて

「数日前には中国が同じく申請を行ったばかりである」

としています。

台湾は今年2月にはすでに TPP への参加意向を表明していました。

国際社会での認知および活動の拡大を求める台湾としては、中国をけん制する狙いもあり、日本が主導する TPP への参加を強く望んでいたわけです。

ところが、今月16日に、中国政府が TPP 参加の正式申請を行ったことを発表。

これを受けて、台湾は正式申請を急いだと思われます。

TPP 参加に当たっては全加盟国の同意が必要で、中国の加盟が先に実現すれば、台湾の参加は事実上不可能になってしまうからです。

今後は、両国が TPP 加盟を巡って、さまざまな駆け引きを展開すると予想されますね。

 

■編集後記

中国のTPP加盟が正式承認されれば台湾の加盟はなくなります。ただその中国もその自国企業保護で貿易面では摩擦を引き起こしていますのですんなり承認されることはないかなと。英国は2月に加盟申請してますがまだ承認されていません。

今日の動画
https://youtu.be/C1cti04JkJE

水曜日の動画(世界最高齢の双子に認定)
https://youtu.be/0DzSgavPSh8

 

(裏)昨日の日中の東京は真夏でした・・でも夜は涼しかったです。