#5365 ジョコビッチが国外退去

Novak Djokovic Deported after Losing Australia Visa Battle

Novak Djokovic has left Australia after its court rejected the second challenge by the unvaccinated world’s No.1 tennis player against a decision to revoke his visa.

 

■チェック

・(be) deported 国外追放される、国外退去となる
・lose (a) battle 戦いに敗れる
・court 裁判所
・reject (a) challenge 異議申し立てを退ける
・unvaccinated ワクチン未接種の
・revoke one’s visa ビザを取り消す

 

■対訳

「ノバク・ジョコビッチが国外退去、豪ビザ闘争に敗北」

テニス世界ランキング1位でワクチン未接種のノバク・ジョコビッチ選手は、ビザ取り消し決定に対する2度目の異議申し立てをオーストラリアの裁判所が退けたのを受け、同国から出国した。

 

■訳出のポイント

deport は

政府などが外国人、自国人、囚人などを

強制的に 「国外追放する」 「強制送還する」

という動詞。

ただ、これらの日本語を使うとかなり強い印象になってしまうので、

「国外退去させる」

という言い方も日本語訳としてよく使われています。

また、受動態の

be deported from ~

「~から国外追放される」 「~から国外退去する」

という形で使われるのが一般的となっています。

日本語でも 「チャレンジ」 というように

challenge は

「挑戦」

という意味の名詞としておなじみですね。

英語の challenge はより幅広く

やりがいのある 「課題」 「難題」

といった意味、

あるいは

妥当性、資格などへの 「挑戦」 「疑念」 → 「異議(申し立て)」

という意味でもしばしば使われます。

そこで、

reject a challenge は

「異議申し立てを退ける」 「異議申し立てを認めない」

という言い方になっています。

今日の場合は

rejected the second challenge で

「2度目の異議申し立てを退けた」

ということです。

そして、the second challenge 以降では

「2度目の異議申し立て」 について説明されている形なので、その内容を順番にみていきましょう。

まず、前半の

(the second challenge) by the unvaccinated world’s No.1 tennis player

の部分は

「ワクチン未接種の世界ランキング1位のテニス選手(=ジョコビッチ)による(2度目の異議申し立て)」。

次に、後半の

(the second challenge) against a decision to revoke his visa

の部分は

「彼(=ジョコビッチ)のビザを取り消す決定に対する(2度目の異議申し立て)」

となっています。

これらをあわせると

「ワクチン未接種の世界ランキング1位のテニス選手(であるジョコビッチ)による、ビザ取り消し決定に対する2度目の異議申し立て」

というわけですね。

新型コロナワクチンの接種をめぐり、オーストラリア入国を拒否されたテニスのジョコビッチ選手は、ビザ取り消し撤回を求めた2度目の異議申し立てが認められず、国外退去となりました。

17日から始まる全豪オープンに出場できなくなった同選手は

“extremely disappointed by the decision”

「決定にはとても落胆している」 ものの、

“would co-operate with authorities”

「当局に協力する」とコメントしています。

 

■編集後記

10日間世界で注目を集めていたジョコビッチ騒動が終結・・・個人的には、ワクチン接種については社会が「強制」はできないものと思っています。ただ、自分で未接種を選択したのなら、それにともなう責任や公的制限も潔く受け入れるべきだろう、と思います。

今日の動画
https://youtu.be/DfoxluWlefI

 

(裏)月曜日の夜は、日曜に録画したもの(ゴルフ、大河、真犯人など)を見なくてはならず忙しい・・