#5475 日本人の大部分はまだどこでもマスク

Despite Relaxed Guidelines, Most Japanese Still Wear Masks Everywhere

More than a month after the Japan relaxed its guidelines on mask usage, the government is facing the opposite problem to most countries in the world — persuading people to take them off.

 

■チェック

・despite ~にもかかわらず
・relax one’s guidelines ガイドライン(指針)を緩める
・mask usage マスクの着用
・face the opposite problem to 逆の問題に直面する
・persuade(人)to V (人)に~するよう説得する
・take off ~をはずす、とる

■対訳

「日本人の大部分はまだどこでもマスク、着用ガイドラインの緩和にかかわらず」

日本がマスク着用に関するガイドラインを緩めて1ヶ月以上経ったが、政府は、マスクをはずすよう人々を説得するという、世界の大部分の国とは逆の問題に直面している。

 

■訳出のポイント

guideline は日本語でも 「ガイドライン」 と言いますね。

意味的には 「指針」 「指導(運用)基準」 「指標」の意味になります。

relax は人を 「くつろがせる」 「緊張をほぐす」という動詞。

ここから規則、規制などを 「緩める」 「緩和する」という意味でもしばしば使われる単語となっています。

今日の場合は relax one’s guidelines で「ガイドラインを緩める」 「基準(指針)を緩和する」という言い方で登場しています。

そしてタイトルではdespite relaxed guidelines で

「緩和されたガイドラインにかかわらず」 →

「(マスク着用に関する)ガイドラインが緩和されたのにかかわらず」という意味合いになっています。

opposite to ~ は「~と反対の」 「~と逆の」。

そこで the opposite problem to most countries in the world の部分は

「世界の大部分の国とは逆の問題」ということですね。

そして文末の persuading… 以下はその 「逆の問題」 の内容を具体的に述べているわけです。

つまり「それら(=マスク)をはずすように人々を説得する」ということです。

新型コロナ対策としてのマスク着用については、政府は5月後半に

【屋内: 周りの人との距離がとれ、会話をほとんど行わない場合】

【屋外: 周りの人と距離がとれる場合や、距離がとれなくても会話をほとんど行わない場合】着用の必要はない

特に、夏場は熱中症予防の観点からなるべくはずすことを推奨する見解を示しました。

それでも、屋内、屋外でもマスクをつけたままの人が多いのが現状です。

なるべくマスク着用をしたくない人が大部分で、コロナ禍では政府による “強制” としなければならなかった世界の大部分の国からすると the opposite problem 「真逆の問題」になるわけですね。

全国各地で猛暑日が続くこの頃、不必要なマスクの着用は熱中症のリスクを高めてしまいます。距離をとる、話をしないなどの注意をしながら、マスクを着用する場合としない場合をうまく使い分けるようにしたいですね。

 

■編集後記

逆に言えば集団が合意した価値に背く人は徹底的に排除されます。ついこの間までマスクしてない人は「非常識な人」でした。白い目で見られていました。そう、白い目=他人の目です。この「他人の目」により行動が縛られてしまうわけですね。なので簡単には皆さんマスクを外さないと思いますよ・・・・

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今日の動画
https://youtu.be/YC0qph3sZho

 

(裏)猛暑で農作物にかなり被害が出ている模様ですね。野菜が高くなりそう。。枝豆も・・・