#5571 W杯会場でのビール販売が禁止に

Beer Sales Banned at World Cup Venues in Qatar

Beer will not be sold at the World Cup’s eight stadiums in Qatar after FIFA changed its policy just two days before the tournament starts.

 

■チェック

・beer sales ビールの販売
・venue(s) 会場
・Qatar カタール
・stadium(s) スタジアム
・FIFA 国際サッカー連盟
・change one’s policy 方針を転換する
・tournament 大会

■対訳

「カタール W杯、会場でのビール販売が禁止に」

大会開幕のわずか2日前に国際サッカー連盟が方針を転換し、ワールドカップカタール大会が行われる8つのスタジアムでビールの販売はされないという。

 

■訳出のポイント

ban はもともと法による「禁止」「禁制」を意味する名詞。

ここから「~を(法的に)禁止する」という動詞としても頻出単語となっています。

今日のタイトルでは beer sales (are) banned と受動態で「ビールの販売が禁止される」ということですね。

venue は事件などの「訴訟原因発生地」陪審裁判が行われる「裁判地」を意味する法律法語。

同時に、一般的にはスポーツの大会やコンサートなどの「開催地」「会場」事件などの「発生地」「現場」を指して使われます。

ここでは World Cup Venues で「ワールドカップの会場」となっています。

FIFA はフランス語 “Federation Internationale de Football Association”、もしくは英語 “International Federation of Association Football” で「国際サッカー連盟」。

日本でも「フィーファ」と呼ばれることも多いですね。

「ポリシー」はすでに日本語としても浸透していますが、その語源にあたる英単語の policy は~についての政府、政党などの「政策」会社、団体などの「方針」を意味する名詞です。

今日の場合は change one’s policy「政策を変更する」「方針を転換する」という言い方で登場しています。

開幕が2日後に迫ったサッカーのワールドカップカタール大会で、FIFA が突如、会場と周辺でのビール販売を取りやめると発表しました。

今回のカタール大会はイスラム圏で開催される初の W杯ですが、同国では公共の場所での飲酒は禁止されており、ホテルなど一部の場所を除いてアルコール類の販売は認めれていません。

こういった事情から、W杯開催に伴う酒類提供をめぐっては、開催国カタールと FIFA の間で協議となっていました。

これまでは、大会スポンサー社製品の「バドワイザー」ビールについては、チケットを持つ観客に対して試合開始の3時間前から終了1時間後まで販売することが認められていたものの、今回の決定で、ノンアルコールビールのみの販売に転換されたいうことです。

イスラム圏ならではの事情をめぐるニュースですね。

 

■編集後記

公共の場での飲酒は3,000カタール・リヤル(現在のレートで11万円強)の罰金が課せられるようです。一定以上の収入のある外国人居住者(ただし、非イスラム教徒)については、酒類購入許可証(Liquor Permit)を取得すれば、酒類の購入が認められているようです。

今日の動画
https://youtu.be/bOwx2o-09b0

 

(裏)W杯は何が起きるか分かりません。ドイツ、スペインは日本に勝って当たり前、という状況だけに・・・ゴルフでも確実に決められるパットほど難しいものはないですから・・・