#5613 ジャスティン楽曲売却

Justin Bieber Sells Rights to Songs for $200M

Canadian singer Justin Bieber has sold the rights to his 291 songs, including global hits such as “Baby” and “Sorry”, to Hipgnosis Songs Capital for a reported $200 million.

■チェック

・sell ~ (to … ) for $_ $_ドルで~を(…へ)売却する
・rights to songs 楽曲の権利
・including ~を含む
・global hit(s) 世界的なヒット(曲)
・A such as B (例えば)B のような A

■対訳

「ジャスティン・ビーバー、2億ドルで楽曲売却」

カナダ出身の歌手ジャスティン・ビーバーが、『ベイビー』や『ソーリー』などの世界的ヒット曲を含む楽曲291曲の権利を、ヒプノシス・ソングス・キャピタルに売却した。売却額は2億ドル(約260億円)だという。

 

■訳出のポイント

sell は「売る」「売却する」という動詞。

sell ~ to … for $_ で「_ドルで~を…へ売る」という言い方になっています。

今日のタイトルでは~ の部分は rights to songs「楽曲に対する権利」→「楽曲の権利」、to … は省略されています。

したがって「ジャスティン・ビーバーが、楽曲の権利を2億ドルで売却する」ということですね。

一方、本文では~ の部分 = the rights to his 291 songs, including global hits such as “Baby” and “Sorry” … の部分 = Hipgnosis Songs Capitalなので

「『ベイビー』 や 『ソーリー』 などの世界的ヒット曲を含む楽曲291曲の権利を、ヒプノシス・ソングス・キャピタルに売却した」となっています。

A such as B は「(例えば)B のような A」という言い方。

ここでは global hits such as “Baby” and “Sorry” で「例えば『ベイビー』や『ソーリー』のような世界的ヒット曲」ということですね。

売却価格を示す文末部分 for a reported $200 million については、直訳すると「報道された2億ドル(という価格)で(売却した)」。

つまり「(価格については)2億ドルと報道された(伝えられた)」→「(報道によると)2億ドルで売却したという」という意味合いにるわけです。

対訳では、わかりやすいように、この部分を第2文として独立させています。

カナダ出身の人気歌手ジャスティン・ビーバーが、2021年末までに発表した自身の楽曲291曲の権利を、英ヒプノシス・ソングス・キャピタル社に売却したというニュース。

音楽業界ではストリーミング配信の利用拡大で、楽曲をめぐる権利の価値が上昇しているとされ、米歌手ボブ・ディラン、ブルース・スプリングティーン、英歌手スティングなど、大物ミュージシャンによる売却が相次いでいます。

今回のジャスティン・ビーバーの楽曲売却は、若い世代のアーティストとしては、過去最大の売却契約ということです。

 

■編集後記

現米税制ではシンガーソングライターが楽曲著作権を売った場合、資産売却益として20%の税率が適応される、という租税優遇措置が取られています。一方、売り払わないで毎年著作権料を受け取る場合は、(最高で)37%の個人所得税を支払わなければならないそうです。しかし、バイデン政権が、このシンガーソングライターへの優遇措置を廃止するのではという観測、さらに個人所得税の最高税率を39.6%まで引き上げる動きがあるということで、大物シンガーソングライターの楽曲売却が相次いでいるようです。著作権を保持していれば、生涯にわたって収入は得られるがその分割高の税金も取られる。。。一般人にとっては何とも羨ましいジレンマのような。

 

(裏)7月のあの暑さが懐かしい今日この頃・・・不忍池も今朝、氷が張ってました・・