#5696 役所広司さんが最優秀男優賞

Japan’s Koji Yakusho Wins Best Actor at Cannes

Japanese actor Koji Yakusho won the best actor award for his leading role in “Perfect Days” directed by Germany’s Wim Wenders at this year’s Cannes International Film Festival.

 

■チェック

・win (the) best actor (award) 最優秀男優賞を受賞する
・Cannes (International Film Festival) カンヌ国際映画祭
・leading role 主役
・directed by ~が監督した

 

■対訳

「カンヌ映画祭、日本の役所広司さんが最優秀男優賞」

今年のカンヌ国際映画祭で、日本人俳優の役所広司さんが、主役を演じたドイツのヴィム・ヴェンダース監督の作品『Perfect Days』で、最優秀男優賞を受賞した。

 

■訳出のポイント

今日のタイトルの Cannes は Cannes International Film Festival を略したもの。

日本語でも、文脈で明らかな場合は「カンヌ国際映画祭」→「カンヌ」と言うのと同じですね。

best actor award は「最優秀男優賞」。

win the best actor award で「最優秀男優賞を受賞する」となっています。

「導く」「主導する」「指導する」といった意味でおなじみの動詞 lead。

その現在分詞が形容詞化した leading は「先頭に立つ」「先導する」→「一流の」「卓越した」「主要な」の意になっています。

leading company「トップ企業」「一流会社」などのように使われますね。

また、同時に演劇においては「先頭に立つ」→「主役の」「主演の」という意味になるので、確認しておきましょう。

leading role だと「主役」「主演」ということです。

そこで for his leading role in “Perfect Days” directed by Germany’s Wim Wenders の部分は「ドイツのヴィム・ヴェンダースさんが監督した『Perfect Days』における主役で(最優秀男優賞を受賞した)」→「主役を演じたドイツのヴィム・ヴェンダース監督の作品『Perfect Days』で(最優秀男優賞を受賞した)」となっています。

世界3大映画祭のひとつである、フランスのカンヌ国際映画祭。76回目となる今年のカンヌで、俳優の役所広司さんが最優秀男優賞を受賞したという、嬉しいニュースでした。

日本人俳優が同賞を受賞するのは、2004年に是枝裕和監督の作品『誰も知らない』で主演した柳楽優弥さん以来19年ぶり、史上2人目です。

また、是枝裕和監督作『怪物』で坂元裕二さんが脚本賞を受賞し、日本勢が2冠という快挙になりました。

そして、最高賞にあたるパルムドールは、ジュスティーヌ・トリエ監督のフランス映画『 Anatomy of a Fall 』が獲得しています。

 

■編集後記

役所広司さんの快挙も素晴らしいですが、個人的に驚いたのはヴェンダース監督がまだ現役だったことです。1945年生まれ、77歳。「ベルリン天使の詩」は有名ですが、個人的に好きなのは「パリ・テキサス」です。何度観たことか・・・・「夢の涯てまでも」もめちゃいいです。あ、「夢の・・・」はなんとAmazon primeビデオで見れます!!(その昔NYのヴィレッジの映画館で観て卒倒するほど衝撃を受けたのでした・・・)

 

(裏)今週は天気が不安定ですね。梅雨入り目前ですかねー・・・