#5918 麻生元首相、トランプ氏と会談

Japan’s Former PM Aso Meets with Trump

Former Japanese prime minister and one of the most influential figures in the country’s ruling party, Taro Aso, met with Donald Trump in New York on Tuesday.

 

■チェック

・former PM (=prime minister) 【日本】元首相
・meet with ~と会談する
・influential figure 影響力のある人物
・ruling party 与党

 

■対訳

「日本の麻生元首相、トランプ氏と会談」

日本の与党の最有力者の一人である麻生太郎元首相が火曜日、ニューヨークでドナルド・トランプ氏と会談した。

 

■訳出のポイント

former は時間的に「前の」「かつての」という形容詞。

ここから、人の地位や役職などについて「元~」「前~」「先の~」「かつての~」という意味合いで頻出ですね。

日本語では区別するのが通例の「元~」と「前~」ですが、英語ではどちらも former ~ になるので、注意しましょう。

今日の記事で登場している former prime minister も「元首相」あるいは「前首相」どちらの意味にもとることができます。

こうした場合は、文脈によって適切な日本語訳を判断しましょう。

具体的には、本記事では麻生太郎氏は[現在の首相の直前に首相をつとめた人]=[前首相]ではなく「これまでに首相をつとめた(ことがある)人]=[元首相]なので「麻生太郎元首相」とするのが適切になりますね。

influential は「影響をおよぼす」「影響力のある」→「有力な」「コネを多く持つ」という形容詞で figure が「形」「姿」→「人物」という名詞。

そこで influential figure は「大きな影響力を持つ人物」「大物」「有力者」「重要人物」という言い方になっています。

すなわち one of the most influential figures in the country’s ruling party の部分は「その国(=日本)の与党で最も影響力のある人物の一人」→「日本の与党における最有力者の一人」というわけです。

元首相で自民党副総裁の麻生太郎氏が4月23日、不倫口止め疑惑をめぐる裁判のためにニューヨーク滞在中のトランプ前米大統領と会談を行いました。

11月の米大統領戦を前に、共和党候補のトランプ氏あるいはその周辺と接触を図る動きが、日本だけでなく各国でみられます。

一時はバイデン氏が支持率を上げているとの報道もありましたが、このところ伸び悩んでいるようで米大統領選挙の行方は予測困難・・・という状況下では、各国が「もしトラ」を想定して動くことは、当然といえば当然かもしれません。

 

■編集後記

トランプ氏と麻生氏という組み合わせは、なんとなくウマが合いそうな気がします。それにしても、麻生氏はいまだに自民党副総裁として大きな影響を持っていますね。以前、福岡空港で同じ機体に麻生氏が乗っていましたが、一番最初にSPに囲まれて出ていきました。高祖父が大久保利通、祖父が吉田茂。日本の近代政治史をそのままですね。ボルサリーノを斜めにかぶるのはギャングのボスそのものですが。

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(裏)ここ数日不安定な気候でしたが今日からはぐっと夏に近づく感じです。