#4131 体重世界一の女性、減量手術のためにインドへ

World’s Heaviest Woman to Fly to India for Weight Reduction Surgery

An Egyptian woman, believed to be the world’s heaviest woman at 500kg, is to travel to India for weight reduction surgery thanks to social media.

■チェック

・weight reduction surgery 減量手術
・(is) believed to ~と考えられる
・thanks to ~のおかげで

■対訳

「体重世界一の女性、減量手術のためにインドへ」

体重500キロで、世界で最も重い女性とされるエジプト人女性が、ソーシャルメディアのおかげで、減量手術のためにインドを訪れることになった。

■訳出のポイント

(the) world’s heaviest woman は 「世界で最も重い女性」。

日常会話では

the heaviest woman in the world

というのが一般的ですが、新聞記事などでは語数を少なくするために、

the world’s ~ という言い方が頻繁に使われます。

今日のタイトルでは、

「世界で最も重い女性」 → 「体重世界一の女性」

と訳しています。

reduction は 「減らす」 という動詞 reduce (=reduct) の名詞形で

「減少」 「削減」 の意。

したがって、weight reduction だと 「体重削減」 → 「減量」 です。

そして、surgery が 「手術」 なので、

weight reduction surgery で

「減量手術」 というわけです。

(be) believed to ~ は直訳すると

「~と信じられる」 「~と考えられる」。

日本語では、「~と思われる」 「~とされる」というニュアンスで訳されることも多い表現ですね。

このエジプト人女性エマン・アハマド・アブド・アティさんは、家族などによると体重500キロ。

現在のギネス世界記録保持者は、2010年に体重292キロだった米国のポーリーン・ポッターさんなので、エマンさんが本当に500キロならば、世界で最も体重の重い女性ということになります。

そこで、believed to be the world’s heaviest woman

「世界で最も重い女性とされる」

という表現が使われています。

thanks to ~ は 「~のおかげで」。

thanks to social media で 「ソーシャルメディアのおかげで」

ということです。

エマンさんは、幼少期に四肢などがむくむ象皮病を患い、その後も糖尿病や高血圧などで闘病を続けているといいます。

11歳ごろから体重が激増し、自室から出られない状態が25年間続いているそうです。

妹さんが発信するソーシャルメディアを通じて、エマンさんのことを知ったインドの肥満外科医が無償の減量手術を申し出ますが、インド当局が1人で渡航できないという理由でビザ申請を却下。

そこで、肥満外科医がツイッターを通じてインド外相に支援を求めたところ、自らも病院で臓器移植の準備をしている外相が、エマンさんのビザ確保に動いたということです。

thanks to social media「ソーシャルメディアのおかげで(減量手術のためにインドを訪れることになった)」

となっているのには、こうした経緯があるわけです。
■編集後記

ソーシャルメディアの力というのは凄いですよね。離れた人間同士をくっつけてしまいます。今までは連絡がとれなかった旧友などもFacebookでつながったりとか・・・・そういえば高校の同窓会の連絡もFacebookで来ました。いままで不可能だったことを可能にします。

 

(裏)北風が強くて今日は寒い!!夜は鍋か!(笑)