#3924 キューバ、誤送ミサイルを米国へ返還

Cuba Returns ‘Wrongly Shipped’ Missile to US

The Cuban government has returned to the United States a missile that had been wrongly shipped to Habana in June 2014, the State Department said.

■チェック

・return   ~を返還する
・(be) wrongly shipped  間違って発送する、誤送する
・the State Department  【米国】国務省

■対訳

「キューバ、”誤送” ミサイルを米国へ返還」

2014年6月にハバナへ誤送されたミサイルが、キューバ政府によって米国へ返還されたことを、米国務省が明らかにした。

■訳出のポイント

wrongly は 「間違った」 「誤った」 という形容詞 wrong の副詞形で「間違って」 「誤って」 の意。

ship が 「送る」 「出荷する」 「発送する」 という動詞なので、(be) wrongly shipped で 「間違って発送した」 「誤って送った」 →「誤送された」 ということです。

return は 「~を返す」 「~を戻す」 「~を返還する」 という動詞。

return A to B で 「A を Bに返還する」 となります。

今日のタイトルでは

A = ‘Wrongly Shipped’ Missile、

B = US で

「キューバが “誤送された” ミサイルを米国へ返還する」 ということです。

ただし、本文の方は、return to B A という形に入れ替わっていることにも注意しましょう。

これは、本文では A に当たる部分が、

a missile that had been wrongly shipped to Habana in June 2014

「2014年6月にハバナへ誤送されたミサイル」

と非常に長い表現になっているからです。

この長い文節を前に持っていくと

The Cuban government has returned a missile that had been wrongly shipped to Habana in June 2014 to the United States

となり、どこからが to B の部分になるのか、わかりづらくなってしまいます。

そこで、こういった場合には、ふたつの目的語の位置を入れ替えて用いるのが通例というわけです。

State Department は米国の 「国務省」。

正式には、United States Department of State と言います。

アメリカ合衆国政府に於ける、外交政策を実施する行政機関で、他の国の外務省に相当します。

誤送されたミサイルとは、2014年の北大西洋条約機構(= NATO) 軍事演習のため、米国からスペインに送られたもので、返送時に誤ってキューバに向かうエールフランス便に積まれたといいます。

ミサイルは空対地用の Hellfire で、弾頭を装填されず、誘導装置・追跡装置なども不備の状態でしたが、慎重な扱いを要する米軍事技術が含まれていたため、米政府当局は敵対勢力に渡ることを恐れ、キューバ政府に返還を求めていました。

2014年12月には米国とキューバ間の国交正常化交渉が開始され、その中でミサイル返還への交渉も進められたと考えられます。
■編集後記

昨日は25度近くまで気温があがり、茨城の石岡ゴルフ倶楽部でゴルフをやってた私は最後、半袖のポロシャツでした!!でも今日は週末とは一転、冬に戻っています。まだ春は遠いですね。

 

 

(裏)ドライバーの調子がかなり戻ってきました。