#5598 中国が海外旅行の規制緩和へ

China to Ease Covid Restrictions on International Travel

China announced that it will ease restrictions on travel in and out of the country from January 8th, essentially marking the end of its zero-Covid policy.

■チェック

・ease (covid) restrictions 新型コロナ(に関する)規制を緩和する
・travel in and out of the country 出入国
・essentially 実質的に
・mark the end of ~の終わりを告げる
・zero-Covid policy ゼロコロナ政策

■対訳

「中国、新型コロナめぐる海外旅行の規制緩和へ」

中国が1月8日から出入国に関する規制を緩和することを発表し、同国のゼロコロナ政策に実質的な終止符が打たれることとなった。

■訳出のポイント

ease はもともと精神的な「気楽さ」「安心」「安らぎ」あるいは、ものごとの「容易さ」「たやすさ」を意味する名詞。

「簡単な」「容易な」という意味でおなじみの形容詞 easy は、この ease から派生した単語です。

ease はまた、心、体などを「楽にする」苦痛、重荷などを取り除いて、人を 「安心させる」「ほっとさせる」などの意味の動詞にもなっています。

英字新聞では、規制、市況などを「緩和する」という文脈でしばしば登場しています。

ここでは ease restrictions on ~「~に対する規制(規則、制約、制限)を緩和する」という表現として確認しておきましょう。

タイトルでは ease covid restrictions on international travel で「海外旅行に対する新型コロナウイルス関連の規制を緩和する」→「新型コロナめぐる海外旅行の規制を緩和する」ということですね。

また、本文の ease restrictions on travel in and out of the country の部分は

「その国(=中国)の中への移動、およびその国から外への移動に対する制限を緩和する」→「出入国に関する制限を緩和する」となっています。

ちなみに travel =「旅行」「旅」というイメージが強いかと思いますが、日本語の「移動」に近いニュアンスで使われることも多い単語です。

したがって travel in and out of the country で「国の中へ、および、国の外への移動」→「出入国」というわけですね。

動詞 mark は「~に跡(印)をつける」→「~の印となる」「~を表す」。

mark the end of ~ で「~の終わりを表す」「~の終わりを告げる」という言い方です。

そこで、本文末尾の [,] 以下は「実質的にその(=中国の)ゼロコロナ政策の終わりを告げた」→「同国のゼロコロナ政策に実質的な終止符が打たれた」ということです。

中国が ”脱ゼロコロナ政策” への舵を切って3週間。。。国内では過去最悪の感染爆発が起きているとの報道が続いています。

そんな中で、中国政府は水際対策の大幅緩和を発表したというニュース。

来年1月8日から、入国時に求めていた隔離や検査を撤廃するということです。

また、これまで原則禁止としてきた中国人の海外旅行についても、同日から申請手続きの受付を再開。今後は国際線の便数制限も取りやめるといいます。

これをもって、中国政府は、新型コロナ感染を厳しく封じ込める『ゼロコロナ政策』 に実質的な終止符を打った形になりました。

3週間前に国内での厳しい対策を取りやめた結果、すでに各地で感染が急拡大し、水際対策が意味をなさなくなっていたとの指摘もあります。

国外との往来を本格再開させ、3年近く続いた『ゼロコロナ政策』でダメージを受けた経済の立て直しを優先するということでしょう。

■編集後記

先日、銀座に用があり行ったのですが、街を行き交う人、全員中国人ではないか、と思うほど、中国語が耳に入ってきました。エルメスなどのブランドショップに朝行列を作ってるのも外国人のようです。実際に確認したわけではないので台湾やシンガポールからもきてると思うのですが、インバウンド中国人が本格的に戻ってきたら凄まじいことになりそうです。来年も with Corona の暮らしが続きそうですね。

今年の配信は今日で終了です。来年は5日から配信を開始する予定です。年末年始、私は新潟の実家で過ごそうと思います(寒波が来なければ良いのですが)。皆さん、良いお年をお迎えください。

 

(裏)タクシーアプリ、GoよりもS.Rideのほうが配車(一発)成功率が高い・・・(東京都)