#5841 日本の探査機、月の周回軌道に入る

Japan’s Space Probe Enters Lunar Orbit

The Japan Aerospace Exploration Agency announced on Monday that its unmanned space probe ‘SLIM’ entered the moon’s orbit as planned, a major step toward the country’s first successful lunar landing.

 

■チェック

・(unmanned) space probe (無人)探査機
・enter (the) lunar (=moon’s) orbit 月の(周回)軌道に入る
・Japan Aerospace Exploration Agency
【日本】宇宙航空研究開発機構
・a major step toward ~へ向けての大きな一歩
・successful lunar landing 成功した月面着陸 → 月面着陸達成

 

■対訳

「日本の探査機、月の周回軌道に入る」

日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は月曜日、無人探査機「SLIM(スリム)」が予定通り月の周回軌道に入ったと発表した。同国初の月面着陸達成に向けての
大きな一歩となった。

 

■訳出のポイント

lunar の語源は「月」を意味するラテン語 luna。

ここから「月の」「月面の」という形容詞となっています。

また「月の好転に基づいた」「太陰の」という意味にも使われるので lunar calendar と言うと「太陰暦」「(日本の)旧暦」を指すわけです。

今日の場合は lunar orbit で「月の(周回)軌道」の意味になり moon’s orbit と言い換えても、同じことですね。

step は「歩み」「一歩」という意味でおなじみの名詞。

そこで a major step toward ~ で「~に向かう大きな歩み」「~へ向けての大きな一歩」という言い方になっています。

そして successful は「成功した」「好結果の」「うまくいった」「上出来な」「達成できた」という意味の形容詞。

これらを踏まえると本文後半の a mejor step toward … 以下は、前半部分を受けて、

「(無人探査機が月の周回軌道に入り、それは)その国(=日本)では初の成功(達成)した月面着陸へ向けての大きな一歩(である)」→「(無人探査機が月の周回軌道に入り)日本初の月面着陸達成に向けての大きな一歩(となった)」となるわけですね。

対訳では、この後半部分を独立させて第2文とし「同国初の月面着陸達成に向けての大きな一歩となった」としています。

今年9月に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、日本初の月面着陸を目指して飛行を続けている無人探知機 SLIM 。

JAXA は12月25日の午後4時50分ごろ、SLIM を月を周回する軌道に投入することに成功したと発表しました。

衛星の状態は正常で、月面着陸は計画通りに来年1月20日の午前0時20分ごろを予定していると言うことです。

月面着陸は、これまでこれまで旧ソビエト(1966)、アメリカ(1966)、中国(2013)、そして2023年には新たにインドが成功。

今回日本が成功すれば、世界で5か国目となります。

 

■編集後記

2023年最後の英字新聞は、何となく来年への希望が感じられる内容の記事にできて、少しホッとしています。日本の宇宙開発はこのとこ失敗ニュース続きだったので、来年1月20日に予定されている月面着陸は是非とも成功してほしいですね!

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