Pakistan Vows Retaliation after Indian Airstrikes
Pakistan vowed it will respond “at the time and place of its choosing” following India’s announcement of its airstrikes on a stronghold of militants in northwest Pakistan.
■チェック
・vow ~を明言する
・retaliation 報復
・airstrikes 空爆
・announcement 発表
・stronghold of militants 過激派拠点
■対訳
「パキスタン、インドの空爆に対する報復を明言」
インドがパキスタン北西部にある過激派拠点への空爆を発表したのを受け、パキスタンは ”時と場所を選んで” 対応する と明言した。
■訳出のポイント
vow はもともと
神に対しての 「誓い」 「誓約」
を意味する名詞。
ここから、
「誓う」 「誓約する」
あるいは
「明言する」 「断言する」
という動詞としてもよく使われます。
retaliation が
「仕返し」 「報復」 なので、
vow retaliation で
「報復を誓う」 「報復を明言する」
ということですね。
また、本文では
vow (that) it will ~
「~することを明言する」
という形になっています。
at the time and place of its choosing は
「その(=パキスタンの)選択の時間と場所で」。
つまり、
「時と場所を選んで」
という意味ですね。
stronghold は
【 strong(強い)+ hold (隠れ場)】
という成り立ちの単語で、
戦いの 「砦(とりで)」 「要塞」、
活動などの 「拠点」 「本拠地」
を意味する名詞となっています。
そこで、
a stronghold of militants は
「過激派の本拠地」 「過激派拠点」
ということです。
さらに、
airstrikes on a stronghold of militants で
「過激派拠点に対する空爆」
というわけです。
今月14日にインドのカシミール地方で発生し、治安要員40人が死亡した自爆テロでは、パキスタンのイスラム過激派組織「ジェイシモハメド」 が犯行声明を出していました。
以来、両国間の緊張が高まっている中、26日にインド側が、パキスタン北西部 Balakot 「バラコット」 付近のジェイシモハメドの拠点とされる場所を空撃し、多数の過激派戦闘員を抹殺した、と発表。
これに対して、パキスタン側はインドによる空爆は認めた上で、インド側の、標的はテロリスト拠点だったという主張、そして多数が死亡したという主張を強く否定しています。
そして、
“India has committed uncalled-for aggression to which Pakistan shall respond at the time and place of its choosing”
「インドの攻撃は不必要なものであり、パキスタンはこれに対して、時と場所を選び対応することになる」
という声明を出しました。
インドによるパキスタン空爆が事実と確認されれば、両国がバングラディシュ独立を巡って戦争に突入した1971年以降初めてのことになります。
ともに nuclear power 「核兵器保有国」 である両国間で緊張が高まることは、国際社会にとっても大きな脅威ですね。
すでに、中国やEUが双方に自制を呼びかけています。
■編集後記
イギリス領インド帝国が1947年に解体して独立したインドとパキスタン。ヒンドゥー教が大多数のインド、そしてイスラム教が大半のパキスタン。2つの宗教対立が印パ問題の根底にあります。なのでなんらかの利権を巡る政治的な対立よりも根深いものがありますよね。。
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(裏)寒いですね。久しぶりに朝から雨が降り続いています。湿度が上がっていいですが・・