Oil Prices Surges after OPEC Agrees to Cut Production
Organization of the Petroleum Exporting Countries reached a preliminary agreement on Wednesday to cut oil output in the first time in eight years, sending crude prices surging more than 5%.
■チェック
・(crude) oil price 原油価格
・surge 急上昇する、急騰する
・OPEC (Organization of the Petroleum Exporting Countries) 石油輸出国機構
・cut production (= cut oil output) 減産する
・reach a preliminary agreement 暫定合意に達する、暫定的に合意する
■対訳
「OPEC 減産合意で原油価格急騰」
水曜日に石油輸出機構が8年ぶりとなる減産で暫定合意に達したのを受け、原油価格は5%以上の急騰となった。
■訳出のポイント
「原油」 は crude oil あるいは crude petroleum 。
日常的には、crude だけ、逆に oil だけでも 「原油」 の意味で使われることも多くなっています。
したがって、タイトルの oil prices、
および本文後半の crude prices は
どちらも 「原油価格」 ということです。
agree は 「同意する」 「合意する」 の意でおなじみの頻出動詞。
agree to V で 「Vすることで合意する」 になります。
そして、cut production が 「生産を削減する」 → 「減産する」という言い方なので、タイトルの
agree to cut production は
「減産することで合意する」 → 「減産に合意する」
の意味になっています。
また、本文では、上述の動詞 agree の名詞形 agreement を用いた
reach an agreement 「合意に達する」 という表現の応用で
reached a preliminary agreement という言い方が登場しています。
preliminary は 「予備の」 「準備の」 の意なので、
a preliminary agreement で 「予備的な合意」 → 「暫定的な合意」
ということです。
今回の原油減産合意は、アルジェリアで開かれた OPEC の非公式会合で達したものであり、実際に11月30日にウィーンの本部で開催予定の総会において正式に決定する見込みである、という背景があります。
ここから、 reached a preliminary agreement 「暫定合意に達した」
という表現が用いられているわけです。
send は 「送る」 「送信する」 などの意でおなじみの基本動詞ですが、「人やものをある状態にする」 という意味でも使われます。
send A B で 「A を B の状態にする 」という言い方になります。
そこで、本文末尾の
sending crude prices surging more than 5%
の部分は
「(減産合意し)原油価格を5%以上急騰する状態にした」 →
「(減産合意の結果)原油価格が5%以上の急騰となった」
ということです。
OPEC がアルジェリアの首都アルジェで非公式会合を開き、
加盟14カ国の原油生産量を日量3250万~3300万バレルに制限することで合意。
これらの加盟国は8月時点で日量3324万バレルを生産しているので、この合意は実質的には 「減産」 となるわけです。
OPEC が減産するのは、世界金融危機直後の2008年以来、約8年ぶりのこと。
この合意の報道を受けて、28日のニューヨーク原油市場では、原油先物価格が5%以上の急騰となりました。
■編集後記
この原油価格高騰を受け、ニューヨーク株式市場ではエネルギー関連株が買われ、NYダウは大きく上昇しました。今回の減産合意が今後世界経済にどのようなインパクトを与えていくか注目が集まるところです。
(裏)朝晩涼しくなりました!これからは食がぐっと美味しくなりますね!