Myanmar Military Seizes Power
Myanmar’s military took control of the country and declared a state of emergency following the arrest of Aung San Suu Kyi and other political leaders.
■チェック
・military 軍
・seize power 政権を奪取する
・take control of the country 国の支配権(=政権)を握る
・declare a state of emergency 非常事態宣言を発令する
・Aung San Suu Kyi 【ミャンマー】アウン・サン・スー・チー氏(国家顧問)
・political leader 政治指導者
・be arrested 拘束される
■対訳
「ミャンマー国軍、政権を掌握」
ミャンマー国軍が、アウン・サン・スー・チー国家顧問を含む政治指導者らを拘束した後、政権を掌握し、非常事態宣言を発令した。
■訳出のポイント
military は
「軍」 「軍隊」。
Myanmar Military
あるいは
Myanmar’s Military で
「ミャンマー軍」 「ミャンマー国軍」
ということです。
seize の語源は
「手に入れる」 「押収する」 という中世ラテン語 sacire 。
ここから、
「~を急にぐいとつかむ」 「~をつかみ取る」
という動詞になっています。
物件、財産などを 「押収する」 「没収する」 「差し押さえる」の意、
そして、
敵地や権力を 「奪い取る」 「奪取する」
という意味でもしばしば使われます。
今日の場合は
seize power (= seize political power) で
「政権を奪取する」 「政権を掌握する」
という表現になっています。
また、本文で登場している
take control of ~ は
「~を制御(管理・掌握)する」 「~の支配権(主導権)を握る」
という言い方。
そこで、
has taken control of the country で
「国の支配権を握った」 → 「政権を掌握した」
ということですね。
本文の後半 following 以下は、直訳すると
「アウン・サン・スー・チー国家顧問とその他の政治指導者らの逮捕の後に」。
つまり、
「アウン・サン・スー・チー国家顧問を含む政治指導者らを拘束した後に」
となっています。
ミャンマーの与党
National League for Democracy (NLD) 「国民民主連盟」
の代表で国家顧問のアウン・サン・スー・チー氏とウィン・ミン大統領を含む指導者らが国軍によって拘束されました。
その後、ミャンマー軍は傘下のテレビ局を通じて、NLDが大勝した2020年11月の総選挙をめぐる “不正” を受けてスー・チー氏らを拘束し、期間を1年とする「非常事態宣言」を発令。
同時に、ミン・アウン・フライン国軍司令官が指導者に就くと発表しました。
事実上のクーデターだとみられ、非難する声明が国際社会で相次いでいます。
■編集後記
軍人の国、ミャンマー。議会の4分の1は軍司令官が指名する権利を持っており、軍営あるいは軍が出資する企業も多いのだとか。知人がミャンマーで5年ほど前にビジネスを始めたのですが、彼はミャンマー人の友達がいて、そのお父さんが軍人だったそのコネを通じて簡単に海外でビジネスをスタートすることができた言ってたのを思い出します。
(裏)さま~ずって個人的には全然つまらなかったんだけど、最近、妙にツボ。