#5941 カメムシ大量発生に警戒

Japan on Alert for Swarm of Stink Bugs

A mass outbreak of stink bugs, that can cause serious damage on fruit grown in orchards, has triggered warnings in 30 prefectures across Japan.

 

■チェック

・on alert 警戒して、警戒態勢で
・swarm (昆虫の)群れ、大群
・stink bug カメムシ
・mass outbreak 大量発生
・cause serious damage on ~に深刻な被害をもたらす
・orchard 果樹園
・trigger warnings 注意報の引き金となる → 注意報が出される
・prefecture 【日本】(都道府)県

 

■対訳

「日本、カメムシ大量発生に警戒」

日本で、果樹園で栽培される果物に深刻な被害をもたらすカメムシが大量に発生し、30都府県で注意報が出された。

 

■訳出のポイント

swarm は群をなして移動する昆虫、ハチ、アリなど「群れ」を指す名詞。

a swarm of stink bugs で「カメムシの群れ」「カメムシの大群」ということです。

今日の記事では、タイトルでは (a) swarm of stink bugs ですが、本文では a massive outbreak of stink bugs「カメムシの大量発生」と表現されているので、(やや意訳にはなりますが)対訳でもこちらで統一しています。

[,] にはさまれた that can cause serious damage on fruit grown in orchards の部分は、直前の A mass outbreak of stink bug「カメムシの大量発生」を関係代名詞 that で受けている文節。

すなわち「果樹園で栽培される果物に深刻な被害をおよぼす(可能性がある)(カメムシの大量発生)」ということですね。

cause は「~を引き起こす」「~の原因となる」という動詞なので cause serious damage on ~ で~に深刻な被害を引き起こす」→「~に深刻な被害をおよぼす」というわけです。

また「成長する」「育つ」あるいは「~を育てる」「~を生育する」という意味でおなじみの動詞 grow は作物などを「栽培する」というニュアンスでもよく使われる単語です。

したがって fruit (which is grown) in orchards で「果樹園で栽培される果物」となっています。

trigger は「(銃などの)引き金を引く」→「~の引き金になる」→「~を引き起こす」「~をもたらす」という動詞。

ここから … rigger warnings は「…が注意報の引き金となる」「…が注意報発令を引き起こす」→「…(という事態の発生)によって注意報が出される」という表現になるわけです。

カメの甲羅のような硬い体の昆虫、カメムシ。

身を守るために強烈な悪臭を放つことから「クサムシ」「こき虫」「ヘッピリ」などの名前でも呼ばれていますね。

そんな迷惑なカメムシが日本各地で大量発生しているという話題。。。

果物などの農作物への被害を警戒し 、”カメムシ注意報” を発令した自治体は5月末時点で過去最多の30都府県にのぼるといいます。

今回大量発生している果樹カメムシ類は、リンゴ、ナシ、モモなどの果汁を好んで吸うため、吸われた実は表面がデコボコになるなどして商品価値が失われるそうです。

森林を拠点とし、スギやヒノキの実を好む果樹カメムシの今季大量発生は、これらの樹木の花粉飛散量が昨年多く、実が豊作だったことが関連しているのでは、と言われています。

 

■編集後記

田舎暮らしをしている知人によれば、感覚的には例年の5倍くらい?にも思えるくらい増えてるそうです。それでも、家の中に入ってくるくらいは、のびのび田舎暮らしの代償のひとつとして我慢できる範囲とのこと。果樹農家さんたちにとってはずっと深刻な問題ですね。

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(裏)数年前、母が温泉で湯治してた時、迎えに行ったら窓の外にカメムシがぎっしり張り付いてたのを思い出した。