#5636 世界1位在位週で最長記録更新

Djokovic Breaks Record for Most Weeks As World No. 1

Novak Djokovic has reached yet another milestone in his lustrous tennis career, breaking Steffi Graf’s record for the most weeks as world number one.

 

■チェック

・break (a) record 記録を破る、更新する
・world No. 1 (= number one) 世界(ランキング)1位
・reach yet another milestone (さらに)新たな節目に達する
・lustrous 輝かしい

 

■対訳

「ジョコビッチ、世界1位在位週で最長記録更新」

ノバク・ジョコビッチが、シュテフィ・グラフが持つ世界ランキング1位在位週の最長記録を破り、自身の輝かしいテニス人生における新たな節目に到達した。

 

■訳出のポイント

break a record は「記録を破る」「記録を更新する」。

break a record for ~ で「~の記録を破る」「~に関する記録を更新する」という言い方になります。

そこで、今日のタイトルは「ジョコビッチが世界1位としての最多週の記録を破る」→「ジョコビッチが世界1位在位の最長記録を更新する」というわけです。

milestone はもともと1マイルという距離を示す 「マイル標石」。

日本の「一里塚」に当たるものですね。

ここから、人生、歴史、計画などにおける「一里塚」→「画期的事件(出来事)」「重要なポイント」「節目」を意味する名詞としてもよく使われます。

今日の場合は has reached yet another milestone で「さらに別の節目に達した」→「また新たな節目に到達した」という意味になっています。

また、その後ろの in his lustrous tennis career は「(彼=ジョコビッチの)輝かしいテニス人生の中で」「輝かしいテニス人生における」。

そこで、本文前半は「ノバク・ジョコビッチが、(自身の)輝かしいテニス人生における新たな節目に到達した」ということですね。

lustrous は【luster(光沢、輝き)+ -ous (…に富む)】という成り立ちの語。

つまり「輝きに富む」→「輝いている」「輝かしい」「素晴らしい」という形容詞となっています。

さて、本文後半では、ジョコビッチが到達した新たな節目を具体的に説明しています。

すなわち breaking Steffi Graf’s record for the most weeks as world number one 「シュテフィ・グラフの世界1位としての最多週の記録を破った」→「シュテフィ・グラフが持つ世界ランキング1位在位週の最長記録を破った」というわけです。

テニス世界王者のノバク・ジョコビッチ。

2月27日に更新されたランキングで No.1 の座をキープしたことから、通算在位記録は378週になりました。

これまで男女合わせて歴代最長だったシュテフィ・グラフによる377週を抜いて、歴代単独トップに立った形です。

現在35歳のジョコビッチは、恵まれた体格とパワフルなプレーで男子テニス界で数々の記録を樹立してきました。

大きなライバルの1人だったロジャー・フェデラーが昨年9月に41歳で引退したことを考えると、ジョコはこの先どこまで行けるのでしょうか。。。

 

■編集後記

プロ競技としてのテニスへの注目度は、野球、サッカーやバスケに比べると(特に近年は)大きくないかと思います。しかし、歴史が長く、女性プレーヤーたちの貢献もあり、プロテニスでは男女の格差がほとんどないのが素晴らしいですね。全ての世界大会が男女並行で開催され、賞金額も同額だそうです。

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(裏) 午後は気温急上昇。半袖で歩いてる方もいました・・しかし週末にかけてまた気温低下か・・