#5637 ゴミの中から1000万円

10 Million Yen Found in Garbage Collected in Sapporo, Japan

Police are trying to determine the owner of 10 million yen in cash found among garbage at a recycling center in Sapporo, northern Japan. Twelve people have come forward to claim ownership within a week after the discovery was revealed.

 

■チェック

・garbage ごみ
・collect ~を回収する
・determine the owner 持ち主を特定する
・_ yen in cash 現金(で)_円
・recycling center 資源ごみ施設
・come forward 名乗り出る
・claim ownership 所有権を主張する
・discovery 発見
・reveal ~を発表する

 

■対訳

「札幌、回収されたゴミの中から1,000万円」

日本北部にある札幌市の資源ごみ施設で、ごみの中から現金1,000万円が見つかり、警察が持ち主の特定を進めている。現金発見の発表から1週間で、12人が名乗り出たという。

 

■訳出のポイント

collect の原意は「散らばっている人、動物、物をより分けて集める」。

ここから、切手、骨董品などを「収集する」あるいは「~を回収する」「~を一カ所に集める」という動詞となっています。

今日のタイトルでは garbage (that was) collected in Sapporo で「札幌で回収されたごみ」ということですね。

動詞 determine は「決心する」「決定する」。

また、事実、原因などを「見つけ出す」「判定する」調査、数値、計算などに基づいて「~を特定する」「割り出す」という意味合いでも用いられます。

そこで determine the owner で「所有者を特定する」「持ち主を割り出す」となっています。

本文頭の部分では Police are trying to determine the owner で「警察が持ち主を特定しようとしている」→「警察が持ち主の特定を進めている」というわけです。

come forward は直訳すると「前に出る」。

「(進んで)申し出る」「志願する」「名乗り出る」という意味でよく使われる成句です。

したがって come forward to claim ownership の部分は「所要権を主張するために申し出る」→「持ち主であると名乗り出る」ということですね。

そして、本文第2文の後半、within 以下は「その発見が発表されてから1週間以内に」→「現金発見の発表から1週間で」。

第2文全体としては「現金発見の発表から1週間で、12人が(持ち主として)名乗り出た」となっています。

1月30日に札幌市内の資源ごみ回収施設で、ごみの分別をしていた委託業者が、雑紙類の中から現金1,000万円を発見し、警察に届け出ました。

高額拾得物として持ち主を探していますが、名乗り出がなかったため2月21日に公表。

その後1週間以内に「北海道旅行中に1,000万円を落とした」「認知症の祖父母がごみに捨てたのではないか」「買い物途中に落とした」など、計12件の申し出があったといいます。

そのうち、9件が遺失物として受理され、警察では落とし主の特定を進めているとのこと。

届出から3ヶ月、つまり4月30日までに落とし主が判明しなければ、現金の所有権は “拾い主” である札幌市に移る見込みだそうです。

 

■編集後記

個人的には、ごみの中から現金1,000万円が見つかったことより、12件もの申し出があったことが興味深いです。「認知症の祖父母が捨てた可能性がある」、「北海道旅行中に落とした」とか・・・報道前に紛失届は出して・・はなかったのでしょう・・・もし虚偽の申告をしていたとなると「虚構申告罪(軽犯罪法第1条)」に問われる可能性があります。

 

(裏) 今季初めて朝のジョギング中にパーカー脱ぎました!このまま春になってほしい・・・