#3931 犬と猫、どちらが飼い主をより愛している?

Scientifically Tested: Do dogs or Cats Love Their Owners More?

A new study showed that dogs produced five times more “love hormone” when they play with their owners than cats.

■チェック

・scientifically test  科学的に検証する
・owner  飼い主
・produce (hormone)  (ホルモンを)分泌する
・love hormone  愛情ホルモン
・play with  ~と遊ぶ

■対訳

「科学的に検証:犬と猫、どちらが飼い主をより愛している?」

新しい研究によると、犬は飼い主と遊ぶとき、 “愛情ホルモン” を猫の5倍分泌することがわかった。

■訳出のポイント

まずは、

science 「科学」 →  scientific 「科学的な」 →scientifically 「科学的に」

という派生過程を確認しておきましょう。

タイトルの (be) scientifically tested は

「科学的に検証される」 ということです。

owner は 「オーナー」 「所有者」 「持ち主」。

今日の記事では、犬・猫の 「所有者」 → 「飼い主」
となっています。

produce は 「生み出す」 「生産する」 「作る」 などの意味でおなじみの動詞。

produce hormone で 「ホルモンを産生する」 「ホルモンを生成する」、あるいは 「ホルモンを分泌する」 ということです。

_ times more + 名詞 は 「_倍多い(名詞)」。

そこで、

produced five times more “love hormone” の部分は

「5倍多い “愛情ホルモン” を分泌した」 ということです。

play は 「遊ぶ」 「楽しむ」 という動詞。

その他にも、スポーツの 「試合をする」 「競技を行う」、楽器などを「演奏する」、「芝居を行う」 など幅広い意味で使われる基本的な動詞ですね。

今日の場合は、play with owners で 「飼い主と遊ぶ」 ということです。

これは、米国の neuroscientist が行った研究で、猫と犬それぞれ10匹に飼い主と10分間遊んでもらい、その前後に saliva sample 「唾液サンプル」 を採取し、oxytocin 「オキシトシン」 というホルモンのレベルを調べたもの。

このオキシトシンは、人間を含む哺乳動物が愛情を感じた時に分泌するホルモンと考えられています。

人の場合、見知らぬ人と楽しく交流した場合には、オキシトシンの分泌量が15~25%、知っている人だと25~50%、自分の子どもやパートナーなど愛する人の場合には50%以上増加すると言われています。

今回の実験では、飼い主と遊んでもらった後のオキシトシン分泌が、犬では平均57.2%、猫では12%増加という結果でした。

これらの数字は、犬の方が “飼い主に多くの愛情を持っている” とも解釈できます。

ただし、研究者は、猫は犬ほど社交的ではなく縄張り意識が強いので、殺菌された実験室のような見知らぬ場所では、感じるストレスが犬よりもずっと強かったはずだとの指摘もしています。

つまり、飼い主の自宅で実験を行った場合には、猫のオキシトシン分泌量はもっと増加するのではないかということです。

というわけで、「猫と犬、どちらが飼い主をより愛しているか?」という疑問に対して、明確な答は出ていないようです。

■編集後記

現在チワワ2匹飼ってまして朝晩に散歩させるのが私の仕事です(汗)昔、子供の頃猫2匹実家で飼ってましたが、やはりよく言われるように猫は家に、犬は飼い主につくのかな、と思います。ただこの犬も家の中で誰が偉いのかの序列を鋭敏に感じ取っているような気がします。

 

(裏)日航機のエンジントラブル怖いですね。