#3997 7歳男児が行方不明

Seven-year-old Boy Missing in Japan after Parents Left Him ‘as Punishment’

A seven-year-old boy remains missing in the mountain area of Hokkaido, northern Japan, four days after his parents left him alone in the woods “as a punishment”.

■チェック

・punishment 処罰 → しつけ
・remain missing (依然として)行方不明である
・leave (人) alone (人)を1人で残す→ (人)を置き去りにする
・woods 林、森

■対訳

「日本: 7歳男児が行方不明、両親が “しつけで” 置き去り」

日本北部・北海道の山林で、両親に “しつけとして” 置き去りにされた7歳男児が、その4日後も行方不明のままとなっている。

■訳出のポイント

punishment は 「罰する」 「こらしめる」 という動詞 punish の名詞形で 「罰」 「処罰」。

今日の記事では、いたずらをした男の子に対して両親が行った 「罰」「こらしめ」 の意で、日本語の 「しつけ」 に当たる英単語として用いられています。

ちなみに、 「しつけ」 と訳される単語には discpline という語もあります。

ただ、こちらは語源が 「弟子を教えること」 という意味のラテン語 disciplena ということもあり、「訓練」 「鍛錬」 「規律」 「風紀」といったニュアンスが強くなります。

remain missing も英字新聞ではしばしば登場する表現で、「行方不明のままである」 「依然として行方不明の状態である」。

そこで、

remains missing in the mountain area of Hokkaido, northern Japan

の部分は

「日本北部の北海道の山あいで行方不明になったままである」

ということです。

leave は 「去る」 「離れる」 「出発する」 などの意の基本動詞ですね。

「~から去る」 → 「~を置いて立ち去る」 → 「~を置き去りにする」の意味でもしばしば使われるので、しっかり確認しておきましょう。

leave (人) alone で

「(人)を1人にして立ち去る」 → 「(人)を1人で置き去りにする」

ということです。

「木材」 「材木」 という名詞、あるいは 「木の」 「木製の」 という形容詞としておなじみの語 wood は複数形の woods で 「林」 「森」の意味にもなります。

「森」 というと forest が最も一般的な英単語ですが、woods は通常 forest よりも小さい森を指すと考えましょう。

したがって、本文の末尾

parents left him alone in the woods “as a punishment”

の部分は

「”しつけとして” 両親が彼(=男児)を森の中に置き去りにした」

ということです。

北海道七飯町の山林で、両親が「しつけのため」として車から降ろしたあと、行方が分からなくなった7歳の男の子。

男児の両親は

「いたずらをしたことへのしつけとして置き去りにした。500メートルほど走って5分くらいで引き返したが見つけられなかった」

と話しています。

警察と消防、そして自衛隊も加わっての懸命の捜索が続けられていますが、残念ながら、行方不明になってから4日後の時点でまだ発見されていません。

■編集後記

札幌在住の知人によれば、付近はこの季節、熊がよく出没するところで熊に襲われた可能性があるが、衣服、靴などの残存物がない。あとひとつの可能性があるとすれば、この置き去りにしたという親がまだ何かを隠しているということです。

 

(裏)夜寝る前に夏みかんをたべてます(^^