#4014 英EU離脱で世界市場に打撃

Global Markets Hammered after Brexit Vote

Britain’s shock vote to leave the European Union sent  the global stock markets on free fall on Friday, osing
about 2.1 trillion U.S. dollars in total.

■チェック

・global (stock) markets 世界の株式市場
・(be) hammered 打撃を受ける
・Brexit (= Britain + exit) 英国の(EU)離脱
・vote 投票
・free fall 暴落
・trillion 1兆

■対訳

「英EU離脱で世界市場に打撃」

英国の欧州連合離脱という衝撃的な投票結果を受けて、世界の株式市場は金曜日に暴落し、合計で約2兆1000億ドル(約215兆円)が失われた。

■訳出のポイント

Brexit 「ブレグジッド」 は、英国が先週行った、欧州連合 (European Union = EU) の離脱是非を問う国民投票 (referendum) に際して登場した造語です。

【Britain (英国)+ exit (退場→離脱)】 という成り立ちから、「英国のEU離脱」 の意。

英語のメディアでは今回の国民投票のことを、Brexit vote と呼んでいます。

hammer はもともと 「ハンマー」 「金づち」 という名詞。

「ハンマーで打つ」 → 「叩きのめす」 → 「襲う」 「打撃を与える」という動詞としてもしばしば使われます。

そこで、今日のタイトルは

Global Markets (are) Hammered after Brexit Vote

で「英国のEU離脱投票の後で世界市場が打撃を与えられる」 →

「英EU離脱(投票)で世界市場が打撃受ける」 ということです。

shock は日本語でも 「ショック」 というように、「衝撃」 「打撃」
という名詞。

「衝撃的な」 「ショッキングな」 という形容詞には通常 shocking が使われますが、主に新聞などメディアでは shock を 「衝撃的な」 の意でもしばしば用います。

a shock defeat 「衝撃的な敗北」 という具合です。

本文の頭では、

Britain’s shock vote to leave the European Union

なので

「欧州連合を離れるという英国の衝撃的な投票(結果)」

ということです。

free fall は重力の作用だけによる 「自由落下」 「自然落下」。

パラシュートが開く前の急激な 「落下」 の意味でも使われ、「急速な下落」 「急降下」 → 株価などの 「暴落」 の意味にもなります。

そして、send ~ on … は 「~ を … へ送り出す」 という言い方。

したがって

sent the global stock markets on free fall

の部分は

「(欧州連合を離脱するという英国の衝撃的な国民投票が)世界の株式市場を暴落へと送り出した」 →

「英国の欧州連合離脱という衝撃的な投票結果を受けて、世界の株式市場は暴落した」

というわけです。

23日にEUからの離脱の是非を問う国民投票が英国で行われました。

結果は、大方の予想を裏切る 「離脱」 派の勝利。

世界の金融市場は、投票直前および投票開始直後に発表された「残留優勢」 との世論調査を拠所に動いていた金融市場は、この結果に翻弄されることになりました。

日本でも、日経平均は16年2か月ぶりの下げ幅という大暴落に。

投票結果の衝撃がEU加盟国の間にも広がる中、ドイツ、フランス、イタリアなどEU前身組織の原加盟6カ国の外相がベルリンで会合を開き、英国に対してはできるだけ早期に離脱交渉を開始するよう求めています。

一方、離脱派勝利という結果には、英国内でのショックも甚大です。

下院の請願サイトでは投票のやり直しを求める署名が250万人を超え、ロンドン市の独立とEU加盟を求める署名活動でも15万人以上の署名が集まっているといいます。

専門家らは、これらによって再投票が実現する可能性は少ないと
見ているようですが、Brexit ショックによる様々ん混乱はまだまだ続きそうです。

■編集後記

円高は進むのでしょうか・・・この間まで1ドル120円が1時99円。海外旅行をする人は円高を歓迎するでしょうが、日本へのインバウンドには確実に影響が出るようです。僕は輸入酒(ウイスキー)が好きなので、多少は恩恵があるかもです^^;

 

(裏)今週は火、水、日が天気崩れ気味か・・・