#4015 シンガポール航空機、緊急着陸後に出火

Singapore Airline Plane Catches Fire after Emergency Landing

A Singapore Airline plane bound for Milan burst into flames shortly after making an emergency landing at Changi Airport Monday morning. All 222 passengers and 19 crew on board escaped unharmed.

■チェック

・catch fire (=burst into flames) 燃え出す、出火する
・emergency landing 緊急着陸
・bound for ~行きの
・passengers and crew on board (乗っていた)乗客および乗員
・escaped unharmed 無事に避難する

■対訳

「シンガポール航空機、緊急着陸後に出火」

月曜午前、ミラノ行きのシンガポール航空機が、チャンギ空港に緊急着陸した直後に出火した。搭乗していた乗客222人および乗員19人は全員無事に避難した。

■訳出のポイント

catch fire は 「火がつく」 「燃え出す」 「出火する」 「発火する」という句動詞。

land は 「陸」 「土地」 という名詞であると同時に、「着陸する」「上陸する」 という動詞でもあります。

そこで、動詞 land の現在進行形が名詞化した landing は「着陸」 「上陸」 です。

今日の場合は、emergency landing で 「緊急着陸」 となっています。

bound for ~ は、列車・船・飛行機などが 「~行きの」 という意。

a Singapore Airline plane bound for Milan で

「ミラノ行きのシンガポール航空機」

ということです。

動詞 burst は 「破裂する」 「爆発する」。

burst into ~ で

「(爆発するような勢いで)~ の状態になる」 →「急に~の状態になる」 「突然~し始める」

という言い方になります。

burst into laughing

「急に笑う状態になる」 → 「ドッと笑う」 「爆笑する」、

burst into tears

「急に涙の状態になる」 → 「突然泣き出す」 「ワッと泣き出す」

のように使われます。

flame は 「炎」 「火炎」 という名詞なので、

burst into flames だと

「突然炎の状態になる」 → 「急に燃え上がる」 「突然炎が上がる」 の意ですね。

今日の本文では、タイトルの catch fire 「出火する」 を言い換える形で登場していますが、より “勢いが強く” “突然に” 「出火する」 というニュアンスが加わった表現と言えます。

shortly は 「短い」 という形容詞 short の副詞形なので、「短い時間で」 → 「すぐに」 「間もなく」。

shortly after ~ は 「~直後に」 という表現として、英字新聞でも頻出です。

shortly after an emergency landing at Changi Airport

の部分は、

「チャンギ空港における緊急着陸の直後に」 →「チャンギ空港に緊急着陸した直後に」

ということです。

on board は船・飛行機などに 「乗って」。

passengers and crew on board で 「乗っている(いた)乗客および乗員」 です。

そこで、第2文頭の

all 222 passengers and 19 crew on board は

「乗っていた222の乗客および19人の乗員のすべて」 →「搭乗していた乗客222人および乗員19人」

となっています。

harm は 「~を害する」 「~を傷つける」 という動詞。

ここから、harmed は 「傷つけられた」 という形容詞で、その前に否定の接頭辞 un- が加わった unharmed は「傷つけられなかった」 → 「無傷の(で)」 の意味になります。

つまり、escape unharmed で

「無傷で脱出した」 → 「無事避難した」 ということです。

シンガポール発でイタリア・ミラノに向かっていたボーイング777型シンガポール航空機が、エンジントラブルで引き返したチャンギ国際空港で出火したというニュースです。

同機は離陸から約2時間後、エンジンから油漏れの警報が鳴ったため、機長の判断でチャンギ空港に引き返えしたといいます。

そして、チャンギ空港に緊急着陸直後に右エンジンから発火しましたが、乗客222人、乗員19人は全員避難して無事でした。

万が一飛行中に出火していたら、大惨事になっていたと考えられます。

危機一髪の緊急着陸でした。
■編集後記

シンガポール航空はシンガポールに住んでいる頃、頻繁に乗りました。飛行機に頻繁に乗っている頃は、飛行機事故のニュースを聞く度にぞっとしたものです。でも機長の判断が少しでも遅れていたかと思うと、非常に怖いですよね。

 

(裏)朝からまとまった大雨。梅雨らしいです。水不足の解消になれば。