US Grounds Osprey in Japan after Off-Okinawa Crash
The US military have suspended flights of the MV-22 Osprey aircraft in Japan after a crash off the coast of Okinawa triggered a wave of shock, anger and anxiety across the Asian nation.
■チェック
・ground 飛行停止にする
・crash 墜落
・suspend flights 飛行を一時停止する
・trigger ~を引き起こす
・a wave of ~の高まり
・anxiety 不安
■対訳
「米オスプレイの日本国内飛行停止、沖縄沖の墜落を受けて」
オスプレイことMV-22航空機が沖縄の海岸沖で墜落し、日本中で衝撃、怒り、不安が高まっているのを受け、米軍はオスプレイの日本国内飛行を一時停止した。
■訳出のポイント
Osprey「オスプレイ」 は、日本では新型輸送機と呼ばれていますが、tilt-rotor 「ティルトローター」 方式を採用した固定翼機とヘリコプターの両方の特性を併せ持った航空機。
正式には MV-22 といい、オスプレイはその愛称です。
開発中から事故の報告などが続き、日本の米軍基地への配置の際には、近隣住民から大きな不安や反対の声があがっていたのは周知の事実ですね。
今回は、このオスプレイが沖縄沖で事故を起こしたというニュースです。
日本のメディアは 「不時着」 と報道していますが、欧米では
crash-landing という記述はひとつも見当たらず、
どのメディアも crash 「墜落」 と報道しています。
そこで、今日の記事でも crash 「墜落」 という表現を採用しています。
ground は 「グラウンド」 「運動場」 あるいは 「地面」 「土地」 「土」といった意味の名詞として頻出単語ですね。
今日のタイトルでは、
「(人・物を)地面に置く」 → 「(航空機を)地上にとめ置く」 →
「飛行停止(禁止)にする」
という動詞として登場しています。
したがって
US grounds Osprey in Japan で
「米国が日本国内でオスプレイを飛行停止にする」
ということです。
また、本文では suspend flights of ~ という表現で言い換えられていますが、こちらも
「~の飛行を一時的に停止する」 → 「~の一時飛行停止にする」
の意味になっています。
wave はもともと 「波」 「うねり」 という名詞ですね。
ここから、感情・情勢、あるいは景気などの 「高まり」 「強まり」 「高潮」といった意味でも使われる語です。
そこで、a wave of ~ 「~の高まり」。
triggered a wave of shock, anger and anxiety across the Asian nation
の部分は
「(オスプレイの墜落が)そのアジアの国(=日本)中で、衝撃、怒り、不安の高まりを引き起こした」
ということです。
対訳では
「(オスプレイが墜落したことで)、日本中で、衝撃、怒り、不安が高まっている」
と意訳しています。
■編集後記
プーチン大統領の来日で北方領土問題がまた再燃しています。結局これも第二次大戦後に決められたことで、沖縄の問題も根は大戦後の日米間の取り決めにあります。戦後70年ですがまだまだ戦争は戦争そして現代史に深い影響を与えています。
(裏)なんかあっという間に12月も折り返し!ラストスパート!