#4149 飲酒後の過食、生物学的理由を発見

Biological Reason for Binge Eating after Drinking Discovered

A biological reason why people overeat after drinking was found. Alcohol stimulates certain brain neurons, increasing hunger and appetite, UK scientists discovered.

■チェック

・biological reason 生物学的理由
・binge eating 過食
・overeat 食べ過ぎる
・stimulate 刺激する
・certain brain neurons 特定の脳神経細胞
・increase hunger and appetite 空腹感と食欲を高める
■対訳

「飲酒後の過食、生物学的理由を発見」

人々が飲酒の後に食べ過ぎてしまうのはなぜか、その生物学的理由が明らかになった。アルコールが特定の脳神経細胞を刺激し、空腹感および食欲が高まることを、英国の科学者らが発見した。

■訳出のポイント

binge はもともと、「飲み騒ぐこと」 「酒盛り」 の意。

ここから、「過度にすること」、とくに飲食に関してよく使われる語になっています。

そこで、

binge eating は 「過食」 「大食」 「無茶食い」 といった意味です。

drink は 「飲む」 ですが、

drink alcohol 「お酒を飲む」

の意で用いられることも多いですね。

日本語でもただ 「飲む」 で 「お酒を飲む」 の意味に使うので、同じことです。

したがって、タイトルの drinking も

「飲むこと」 → 「お酒を飲むこと」 = 「飲酒」

の意味になっています。

reason why ~ は 「~の理由」。

a biological reason why people overeat after drinking で

「人々が飲酒の後に食べ過ぎる生物学的理由」 ということです。

was found の found は 「見つける」 という動詞 find の過去分詞。

つまり、「見つかった」 「発見された」 の意です。

increase は 「~を増やす」 「~を増大・増加させる」 という動詞。

文脈によっては 「~を高める」 「~を拡大させる」 などの日本語訳も当てられます。

ここでは、increase hunger and appetite で

「空腹感および食欲を高める」 の意味になっています。

ちなみに、この hunger は 「お腹がすいた」 という形容詞  hungry の名詞形で 「飢え」 「空腹(感)」 「ひもじさ」 です。

日本でも、お酒を飲んだ後の “シメ” としてラーメンを食べるのは一般的ですね。

アルコールは高カロリーなので、飲めば空腹感は満たされる
はずなのに、逆に食欲が進むことはよく知られていますが、その理由ははっきりしていませんでした。

その生物学的理由が発見されたというニュースです。

英研究者がマウス実験で発見したのは、通常ならば飢えによって食欲が増進した時に働く脳神経細胞が、アルコールによって刺激されるということ。

この脳神経細胞はマウスと人で共通しているそうです。

お酒を飲んだ後、ついついラーメンやアイスクリームなど、ガッツリ食べたくなるのには、脳内に理由があったというわけです。

■編集後記

昨夜は飲み会があり、夜遅く帰ってきて、カップラーメンを食べようかどうしようか逡巡しましたが、結局食べずに寝ました(笑)飲んだ直後はお腹一杯なのですが、帰宅するとなぜか空腹感を感じますね(笑)次に空腹感を感じたら「お前は脳に騙されている」と考えることにしたいです!

 

(裏)日本海側の雪凄いですね。車の運転、除雪作業、気をつけて下さい。