#4672 東京地裁がゴーン被告の保釈認める

Tokyo Court Grants ¥1 Billion Bail for Carlos Ghosn

The former boss of Nissan, Carlos Ghosn, was granted bail by the Tokyo District Court on Tuesday. The court set bail at one billion yen.

■チェック

・Tokyo (District) Court 東京地方裁判所、東京地裁
・grant bail 保釈を認める
・former boss of Nissan 日産元会長
・set bail at _ yen 保釈保証金を_にする

■対訳

「東京地裁がカルロス・ゴーン被告の保釈認める 保釈金10億円」

東京地方裁判所が火曜日、日産元会長のカルロス・ゴーン被告の保釈を認めた。保釈保証金は10億円とされた。

■訳出のポイント

court は 「裁判所」。

district court だと 「地方裁判所」 です。

今日の場合は

Tokyo District Court で

「東京地方裁判所」 「東京地裁」

ということですね。

bail は

「保釈」 あるいは 「保釈(保証)金」

を意味する名詞。

grant が

願いなどを 「かなえる」

嘆願などを 「許可する」 「認める」

という動詞なので、

grant bail で

「保釈を認める」

という言い方になります。

今日のタイトルでは

grants ¥1 billion bail for Carlos Ghosn なので

「カルロス・ゴーン被告に10億円での保釈を認める」。

「カルロス・ゴーン被告の保釈を10億円の保釈金で認める」

という意味ですね。

boss 「ボス」 はすでに日本語として浸透していますね。

もともとは 「上司」 「親方」 「監督」 など、

あるいは 「雇用主」 「社長」

にあたる語です。

組織などの頂点にいる人を指すことも多いですね。

そこで、 Nissan boss は

日産自動車の頂点にいる 「会長」 を意味しています。

つまり、

former Nissan boss で 「日産元会長」

ということです。

set A at B は

「AをBに設定する」 「AをBに決める」

という言い方。

そこで、本文第2文の

The court set bail at one billion yen は

「裁判所は保釈保証金を10億円に決定した」 →

「保釈保証金は10億円とされた」

となっています。

日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告に保釈が認められたニュース。

昨年11月の逮捕以来100日を超える拘留中、弁護側は2度保釈請求するも東京地裁はいずれも却下していました。

今回は、制限住居の出入り口に監視カメラを設置するなど、厳しい条件を設定することが、保釈許可の決め手になったようです。

東京地検は、この決定を不服として地裁に準抗告することが予想されますが、それが棄却された場合、ゴーン被告の保釈が即実現する可能性が出てきました。

■編集後記

保釈金は全額戻ってきますが、それには条件があり、裁判所が定めた約束事項を厳守することです。つまり海外に逃げないとか、証拠隠滅しないとかですね。ひとつでも違反すると身柄が再拘束され保釈金も戻ってこなくなります。いわば人質のようなものですね。

 

(裏)福岡から戻ってきました。昨夜は月見そばを食べました。