#5618 世界経済見通しを上方修正

IMF Upgrades Outlook for Global Economy in 2023

The International Monetary Fund revised upward its global growth projections this year to 2.9% in its latest economic outlook released on Monday.

 

■チェック

・IMF (=International Monetary Fund) 国際通貨基金
・upgrade (=revise upward) ~を上方修正する
・outlook 見通し
・growth projection(s) 成長予測
・release 公表する、発表する

 

■対訳

「IMF、2023年の世界経済見通しを上方修正」

国際通貨基金は、月曜日に発表した最新の経済見通しで、2023年の世界経済成長予測を2.9%に上方修正した。

 

■訳出のポイント

動詞 upgrade は「グレードアップする」「格上げする」の意。

性能、機能、効果、品質、価値などを「高める」「よくする」という意味合いで使われます。

最近では「コンピュータやソフトをより新しいものに替える」=「アップグレードする」という表現としても浸透していますね。

今日のタイトルでは upgrade outlook for Global Economy in 2023 で「2023年の世界経済見通しを格上げする」→「2023年の世界経済見通しを上方修正する」ということですね。

また revise は「~を改訂する」「~を変える」「~を見直す」という動詞で upward が「上へ」「上向に」という副詞なので、

本文で使われている revise upward は「上方に変える」→「上方修正する」という言い方になっています。

どちらも、反対語とあわせて
upgrade ⇔ downgrade
revise upward ⇔ revise downward
とペアで確認しておきましょう。

outlook はもともと「外を見る」「見晴らす」という意味の成句 look out が逆転名詞化した語で「見晴らし」「眺望」の意。

ここから、物事の(将来的な)「見通し」「展望」「概観」あるいは物事に対する「見解」「見方」「態度」といった意味でよく使われる単語となっています。

本文末尾 its latest economic outlook released on Monday の部分は「月曜日に発表されたその(=IMFの)最新の経済見通しの中で」→「月曜日に発表した最新の経済見通しで」ということですね。

IMF(国際通貨基金)は31日に世界経済の最新見通しを公表。2023年の経済成長率を前回(昨年10月)の予測よりも0.2ポイント引き上げて、2.9%へ上方修正しました。

多くの国・地域でインフレが低下傾向にあることや、中国政府の「ゼロコロナ政策」 転換などを要因に挙げています。また、来年は3.1%に回復すると予測しています。

日本経済については、日銀の金融緩和継続により今年は1.8%の成長、しかし来年はその効果がうすれ、0.9%にとどまる見通し、としています。

概観としては「世界経済は依然として下振れのリスクに傾いているが、マイナス成長のリスクは和らいでいる」ということです。

 

■編集後記

今年の世界経済見通しが少し明るいものになったのは嬉しいですね。中国の政策転換が世界経済にそれだけの影響をおよぼす・・・ということを改めて感じるニュースでもあります。それにしても街を歩くと外国人多いです。先日も浅草にいったのですが、外国人だらけでした。

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(裏)セブンのおにぎりはお気に入りが出てもすぐ消えますね。最近出た、あるおにぎりは好きなので消えないで欲しい。