#5654 インテル共同創業者が死去

Intel Co-founder Gordon Moore Dies

Intel co-founder Gordon Moore, a pioneer in the semiconductor industry and creator of “Moore’s Law”, died Friday at his home in Hawaii. He was 94.

 

■チェック

・co-founder 共同創業者
・pioneer 先駆者
・semiconductor industry 半導体業界
・creator 創案者、考案者
・Moore’s law ムーアの法則

■対訳

「インテル共同創業者のゴードン・ムーア氏が死去」

半導体業界の先駆者で『ムーアの法則』を考案した、インテル共同創業者のゴードン・ムーア氏が金曜日、ハワイの自宅で死去した。94歳だった。

 

■訳出のポイント

found は会社、学校などを「設立する」「創立する」「創業する」などの意味の動詞。

この found に「~する人」という名詞を作る接尾辞 -er が付いた founder は「設立者」「創立者」「創業者」ということです。

今日の場合は、さらに「共同の」「共通の」「相互の」という意の接頭辞 co- が加わり co-founder で「共同創業者」となっています。

pioneer の語源は「道を切り開く先発歩兵」を意味する古フランス語 peon。

ここから「開拓者」「先駆者」「草分け」「パイオニア」という意味の名詞として頻出ですね。

そこで a pioneer in the semiconductor industry の部分は「半導体産業における先駆者」「半導体業界の先駆者」となっています。

law は「法」「法律」「法規」を意味する名詞としておなじみの重要単語ですね。

同時に、科学上の「法則」「原理」言語や芸術上の「原則」に当たる語でもあります。

今日の場合は Moore’s Law で「ムーアの法則」です。

3月24日に死去したGordon Moore 氏は1965年に「一つの集積回路(ICチップ)に実装される素子数は、今後10年は毎年2倍のペースで増加するであろう」と予測し、その10年後の1975年には「2年で2倍」と修正しました。

これらの見解をもとに、カリフォルニア工科大学教授 Cover Mead 氏が「コンピュータの性能は、18ヶ月で2倍になるだろう」という「ムーアの法則」を提唱したと言われています。

したがって creator of “Moore’s Law” は「『ムーアの法則』を作り出した人」「『ムーアの法則』の考案者」ということですね。

米半導体大手インテルの共同創業者で、半導体技術革新に関する指標の『ムーアの法則』でも知られるゴードン・ムーア氏の訃報でした。

1968年に Robert Noyce 氏とともにインテルを創業し、後に同社を世界最大半導体企業に育てました。

また、『ムーアの法則』は業界の経験則として広く受け入れられ、半導体の小型化や生産コストの低減につながったことから、コンピュータやスマートフォンの普及に貢献したたとされます。

 

■編集後記

半導体業界黎明期を築いたムーア氏の訃報・・・一時期のような勢いはないかもしれませんが、インテルいまだ押しも押されもせぬ半導体世界首位。CPU では世界シェア約80%を占めているそうですね。

 

(裏)東京は、ずっと雨という感じですね・・・明日からは晴れるようです・・