#5737 井上尚弥が4階級制覇

Naoya Inoue Becomes 4-Division Champ After Knocking Out Stephen Fulton

Naoya Inoue became a four-division world champion when he knocked out the WBC and WBO super bantamweight titleholder Stephen Fulton in the eighth round Tuesday night.

 

■チェック
・4-division champ (=champion) 【ボクシング】4階級制覇者、王者
・knock out ~にKO勝ちする
・super bantamweight 【ボクシング】スーパーバンタム級
・titleholder タイトル(選手権)保持者
・in the _th round 【ボクシング】_ラウンド(回)に

 

■対訳

「井上尚弥がスティーブン・フルトンにKO勝ち、4階級制覇」

火曜夜、井上尚弥がWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトンに8回KO勝ちし、4階級制覇を達成した。

 

■訳出のポイント

division の語源は「分ける」という意味のラテン語 divisio。

ここから「分けられた状態」「分割」「区分」といった意味の名詞になっています。

また、体重、技量、年齢別の「クラス」「級」「部門」という意味合いでもよく使われる単語ですね。

今日の場合は、ボクシングにおける「階級」「級」を指しています。

super bantamweight division「スーパーバンタム級」という具合に使います。

今日の場合は 4 (=four)-division champion で「4階級のチャンピオン」「4階級制覇者」「4階級王者」となっています。

become a four-division champion だと「4階級王者になる」→「4階級制覇を達成する」ということですね。

knock out ~ は敵などを「殴り倒す」「打ち負かす」という成句。

ここから、ボクシングでは「~をノックアウトする」という意味で用いられ、略して KO という用語が生まれました。

KO で「ノックアウト」「KO(勝ち)」という名詞、あるいは「~をノックアウトする」「~にKO勝ちする」という動詞になっています。

例えば・・・ He was KO’d in the second round.「彼は2回にKO負けした」といった使い方をするわけです。

titleholder は「タイトル保持者」「選手権保持者」、日本語では「王者」と訳すとしっくりくることも多い単語。

したがって the WBC and WBO super bantamweight titleholder の部分は「WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者」となっています。

ちなみに WBC は World Boxing Council 「世界ボクシング評議会」、WBO は World Boxing Organization「世界ボクシング機構」ですね。

25日夜、東京の有明アリーナで行われたプロボクシング、スーパーバンタム級の世界タイトルマッチ。

井上尚弥が WBCとWBO の2団体統一王者のスティーブン・フルトン(米国)に8ラウンド、テクニカルノックアウト勝ちを決め、4階級制覇を果たしました。

井上選手は去年、バンタム級で4団体の王座統一を果たした後、1つ上のスーパーバンタム級に転向。今回は新階級での初戦で、二つの世界タイトルを奪取した形です。

そして、日本男子選手としては、井岡一翔選手に続いて2人目となる4階級制覇を見事に果たしました。

 

■編集後記

井上尚弥・・・ケタ違いの強さですね!小柄な日本人が圧倒的なパワーで世界の強者を倒すのを見ると、やはり興奮してしまいます。ボクサーとしての30歳という年齢は、栄養学、身体科学などが進んだ現代では、これまでの経験と相まって、むしろこれから一番油が乗る時期なのかもしれません。それを期待したいです!

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(裏)4年ぶりに開催された「足立の花火」には77万人が押し寄せたとか・・・想像したくないですね・・