Ukraine Invasion: Putin Puts Nuclear Forces on Special Alert
Russian President Vladimir Putin ordered its nuclear deterrent forces put on special alert on Sunday amid a dramatic escalation of East-West tensions over its invasion of Ukraine.
■チェック
・invasion 侵略、侵攻
・put (~) on special alert (~を)特別警戒態勢に置く
・nuclear (deterrent) forces 核(抑止)戦力、部隊
・dramatic escalation 劇的な高まり
・East-West tensions 東西緊張
■対訳
「ウクライナ侵攻: プーチン氏核戦力を特別警戒体制に」
ロシアのウクライナ侵攻をめぐり東西の緊張が劇的に高まる中、ウラジーミル・プーチン露大統領は日曜日、核抑止部隊に特別警戒態勢を取るように命じた。
■訳出のポイント
force はもともと
物理的な 「力」 「強さ」 「勢い」
を意味する名詞。
しばしば (the) force
あるいは
(the) forces と複数形で
「軍事力」 「兵力」 「武力」
および
「軍隊」 「部隊」 「艦隊」
という意味で使われます。
今日の記事では
nuclear forces (タイトル) で
「核戦力」「核部隊」、
nuclear deterrent forces(本文)で
「核抑止部隊」
となっています。
put は
物などを 「置く」
という意味の基本動詞としてよく知られているかと思います。
今日の場合は
物、人を 「ある状態に置く」 「ある状態にさせる」
という意味で登場しているので注意しましょう。
on alert は
「警戒して」 「警戒態勢で」
という表現なので、
on special alert だと
「特別に警戒して」 → 「特別警戒態勢で」
となります。
そこで、
put on special alert は
「特別警戒態勢の状態に置く」 →
「特別警戒態勢を取る」 「特別警戒態勢に入る」
という言い方になるわけです。
また、
put ~ on special alert だと
「(~を)特別警戒態勢に置く」 →
「~に特別警戒態勢を取らせる」
となっています。
escalation は
「増大」 「拡大」 「上昇」。
本文後半の amid … 以下は
直訳すると
「その(=ロシアの)ウクライナ侵攻をめぐっての東西の緊張の劇的な増大の中で」。
つまり
「ロシアのウクライナ侵攻をめぐり東西の緊張が劇的に高まる中」
ということですね。
プーチン露大統領は27日、NATO 首脳らによる非難声明と西側諸国の対露経済制裁を受け、核戦力を含む核抑止部隊を特別警戒体制に置くよう、軍司令部に命じました。
ここで言う
nuclear deterrent forces 「核抑止部隊」 は
核を含む各種兵器により敵の侵攻を抑止したり、撃破したりするための部隊を指すとみられ、その中には
ICBM (intercontinental ballistic missile)
「大陸間弾道ミサイル」や
赤外線、レーザー、レーダー、人工衛星などで誘導されるミサイルの
precision guided munition 「精密誘導兵器」
などが含まれます。
こういった戦略核の使用準備を公言すれば、核大国間の緊張がさらに高まるのは必至でしょう。
ウクライナ侵攻が、米国・ソ連間で核戦争の一歩手前まで行った1962年の
Cuban Crisis 「キューバ危機」
以来の切迫した状況にならないことを願います。
■編集後記
ロシアとウクライナがベラルーシでの停戦交渉に合意しました。核をちらつかせた直後に交渉テーブルに着くところなど、プーチンらしいですね。それにしてもプーチンに対する世界の評価はこれで一気に下がりましたね。
今日の動画
https://youtu.be/u5NTGys_7FU
(裏)暖かくなってきました。桜のつぼみも膨らみ始めている感じがします。