Indian Parents Charged after 13-year-old Girl Dies from 68-day Fast
The parents of a 13-year-ld girl in the southern Indian city of Hyderabad, who died two days after completing a 68-day religious fast, were charged for involuntary homicide.
■チェック
・(be) charged 訴追される
・(religious) fast 宗教的断食
・complete ~を達成する、終える
・involuntary homicide 過失致死
■対訳
「インド: 13歳の少女が68日間断食後に死亡、両親を訴追」
インド南部のハイデラバード死に住む13歳の少女が68日間の宗教的断食を達成した2日後に死亡し、過失致死容疑で両親が訴追された。
■訳出のポイント
動詞 charge は様々な意味で登場しますが、今日の場合は「~を告発する」 「~を訴追する」の意。
受動態の be charged for ~
「~(の疑い)で訴追される」
という言い方です。
fast は 「速い」 という形容詞がおなじみですが、今日の fast は語源を異にする別の単語で 「断食」 の意になっています。
したがって、タイトルの 68-day Fast は 「68日間の断食」 ですね。
また、religious が 「宗教の」 「宗教上の」 「宗教に関する」という形容詞なので
religious fast は 「宗教上の(理由による)断食」 「宗教的断食」
ということです。
complete はもともとは 「全部の」 「(全部)そろってる」 → 「完全な」という形容詞。
ここから、「完全なものにする」 → 「完成させる」 「終える」 「達成する」「成就する」 という意味の動詞としてもよく使われる語になっています。
そこで、
two days after completing a 68-day religious fast
の部分は
「68日間の宗教的断食を終えた2日後に」 →
「68日間の宗教的断食を達成した2日後に」
ということです。
homicide は 「殺人」。
そして、involuntary は 「無意識の」 「意図しない」 「不本意の」という形容詞なので、
involuntary homicide で 「過失殺人」 「過失致死(罪)」
の意味になります。
インド南部で、68日間の断食を行ったジャイナ教徒で13歳の少女が、断食終了の2日後に心臓まひで死亡しました。
そして、断食を強要したとして過失致死容疑で両親が訴追されたというニュースです。
Jainism 「ジャイナ教」 は、紀元前6世紀にインドで興った禁欲主義的宗教で、一切の殺傷を禁じるなど厳しい戒律で知られています。
現在は人口比としては4%たらずですが、数にすると約450万人のジャイナ教徒がインド国内に存在しているそうです。
死亡した少女は、地元のジャイナ教指導者の勧めで、食物は一切口にせず、1日2回お湯を飲むことだけが許される断食を68日間継続。
指導者は、傾いた家業を立て直すためには少女に断食させるよう家族に助言していたと報道されています。
断食を達成した際には盛大な祝祭が催されましたが、少女は2日後に心臓まひで死亡。
家族は 「断食は本人の信念で行った」 と反論しています。
■編集後記
うーん、なんとも痛ましいニュースですね。断食で少女が死亡、しかもその理由は傾いた家業を立て直すため・・しかし68日間の断食というのはちょっと医学的には考えられませんよね。
(裏)珍しく今週一週間雨が降らないそうです(東京)・・・