158 Prisoners Broke out from a Philippine Jail
Heavily armed gunmen stormed a jail in the city of Kidapawan on the southern Philippine island of Mindanao on Wednesday, killing a guard and freeing 158 inmates.
■チェック
・prisoner (=inmate) 受刑者
・brake out from a jail 刑務所から脱走する
・heavily armed gunmen 重武装集団
・storm 【動詞】~を襲撃する
・(prison) guard 看守
■対訳
「フィリピン、受刑者158人脱走」
水曜日に、フィリピン南部ミンダナオ島のキダパワン市にある刑務所を重武装集団が襲撃し、看守1人を殺害、受刑者158人が脱走した。
■訳出のポイント
prisoner は 「拘束された人」 の意で、
「囚人」 「受刑者」 あるいは 「捕虜」 などを指して
今日の話題は jail 「刑務所」 なので、
prisoner も 「受刑者」 ということですね。
また、本文末尾で登場している inmate も 「受刑者」 の意味でよく使われる単語です。
ただ、こちらは文脈によっては 「収容者」 「入院患者」 の意味にもなるので気をつけましょう。
break out という句動詞は様々な意味で使われますが、今日の場合は
「~を壊して外に出る」 → 「逃げ出す」 「脱走する」 の意。
そこで、
break out from a jail で
「刑務所から脱走する」
という言い方になっています。
storm はもともと 「あらし」 「暴風雨」 を意味する名詞。
ここから、「あらしが吹く」 →
「(あらしのように激しい勢いで)突進する、飛び込む」 →
「(あらしのように激しい勢いで)攻撃する、襲撃する」
という動詞としてもしばしば使われる語です。
したがって、
stormed a jail で
「刑務所を襲撃した」
ということです。
guard の語源は 「見張る」 という意味の古仏語 garder 。
ここから、「見張る」 「監視する」 あるいは
(攻撃・危害などから)「守る」 「保護する」
という動詞となっています。
そして、「番人」 「監視人」 「警備員」 「護衛人」 といった
名詞としても頻出ですね。
今日の記事では、刑務所での guard、すなわち
a prison guard のことなので
「看守」 と訳すのが適切でしょう。
キリスト教徒が多い国として知られるフィリピンですが、南部のミンダナオ島、とくにその西部では、東南アジア広域で活動するイスラム教原理主義系の国際的テロ組織の拠点がいくつもあります。
今回刑務所を襲撃した武装集団も、イスラム系反政府勢力と関連があるとみられているようです。
■編集後記
刑務所襲撃→脱走 がたやすく起きてしまう国には絶対に住めないなと思います。今フィリピン投資やフィリピンへの語学留学が流行っていますが、注意したいところです。
(裏)正月休みが終わったと思ったら明日から3連休かよ・・