#4175 フランスの歩行者、信号無視は日本の20倍

French Pedestrians Tend to Cross on Red Light 20 Times More than Japanese

Research found that more than 40% of French pedestrians crossed the street on a red light, compared to only 2% of Japanese pedestrians, after observing more than 5000 people crossing an intersection in Strasbourg, France and Nagoya, Japan.

■チェック

・pedestrian 歩行者
・tend to ~する傾向がある
・cross (the street) on a red light 赤信号で道を渡る →
信号無視する
・compared to ~に比べて、~と比較して
・cross an intersection 交差点を渡る

■対訳

「フランスの歩行者、信号無視は日本の20倍」

フランスのストラスブールと日本の名古屋で、5000人以上が交差点を渡る様子を観察した研究で、フランスでは歩行者の40%以上が信号を無視したのに対し、日本ではわずか2%だった。

■訳出のポイント

red light は 「赤信号」。

on a red light で 「赤信号で」 となります。

cross は 「渡る」 「横切る」 という動詞なので、

cross (the street) on a red light で

「赤信号で道を渡る」、つまり 「信号無視する」

という意味になっています。

tend to ~ は

「~する傾向がある」 「~しがちである」

という言い方。

したがって、今日のタイトルは直訳すると

「フランス人歩行者は日本人よりも20倍信号無視をする傾向がある」

ということです。

compare は 「比べる」 「比較する」 という動詞ですね。

compared to ~ だと

「~と比較して」 「~と比べると」

という表現になります。
そこで

compared to only 2% of Japanese pedestrians

の部分は

「わずか2%の日本人歩行者と比較して、(40%以上のフランス人歩行者が信号無視をした)」

ということです。

対訳では、原文の語順を生かす形で

「(フランスでは歩行者の40%以上が信号を無視したのに対し)日本ではわずか2%だった」

と意訳しています。

observe は 「~をよく見る」 「~を観察する」 「~を観測する」という動詞。

そして、

【observe + (人・物)+ ~ing 】

という形で

「(人・物)が ~ するのを観察する」

という意味になります。

したがって

after observing more than 5000 people crossing an intersection

「5000人以上の人が交差点を渡るのを観察した後で」 →

「5000人以上の人が交差点を渡る様子を観察した結果」

ということです。

一般的にフランス人は団体のルールではなく、個人のルールで行動する国民だといわれています。

これは、いわゆる  stereotype 「固定観念」 ですが、今日はそれを裏づけるような研究が発表されたという話題。

仏東部のストラスブール大学の研究チームが、同市内の3か所と名古屋市の4か所の横断歩道で計5000人の歩行者の様子を観察したところ、赤信号で道を渡った割合はフランスで41.9%、日本では2.1%と約20倍の差だったということです。

同研究チームは、

「フランス人はあまりルールを尊重せず、他人の目もそれほど気にしない」

ことの表れだとしています。

逆に、日本人は

「ルールを尊重し、他人の目を気にする」

傾向が強いということになりますね。

■編集後記

ヨーロッパなんかでは、横断歩道が無い場所を、車をよけながら横断している光景をよく見かけますが、日本では殆ど見ないですよね。それにしてもわずか2%とは・・・日本の国民性がよく表れています。弊社前の六本木交差点も、信号無視して渡っている人をまだ一度も見たことありません。

 

(裏)気がつくと日が長くなってますねー。