#4264 中国の習近平首席、香港に一線を越えないよう警告

Chinese President Xi Jinping Warns Hong Kong not to ‘Cross Red Line’

Chinese President Xi Jinping said, at the ceremony
to mark 20 years since Hong Kong was handed back, that the citizens now enjoy more democratic rights and freedom than ever before but warned them not to cross “a red line” by challenging Beijing’s authority.

■チェック

・cross a red line (越えてはいけない)一線を越える
・hand back ~を返還する
・democratic rights 民主的権利
・challenge one’s authority ~に異議を唱える

■対訳

「中国の習近平首席、香港に “一線を越えない” よう警告」

中国の習近平国家首席は土曜日に、香港の返還20周年記念式典で、現在の香港市民は過去のどの時期よりも多くの民主的権利と自由を享受していると述べたが、同時に、中国政府の権限に異議を唱えることで “越えてはならない一線” を越えないよう警告した。

■訳出のポイント

red line は直訳すると 「赤線」。

政治で 「越えてはならない一線」、「ここを越えたら、平和的解決か軍事的解決へと移るその一線」

を意味します。

cross a red line で

「(越えてはならない)一線を越える」

ということです。

hand back は 「返す」 「返還する」 という句動詞。

カンマで挟まれた

at the ceremony to mark 20 years since Hong Kong
was handed back

の部分は

「香港が返還されてからの20年間を記念する式典で」。

つまり、

「香港の返還20周年記念式典で」

というわけです。
また、

the citizens now enjoy more democratic rights and
freedom than ever before

の部分は

「(香港)市民は現在、これまでより多くの民主的権利と自由を楽しんでいる」

「香港市民は現在、過去のどの時期よりも多くの民主的権利と自由を享受している」

となっています。

動詞の challenge は

「~に挑む」 「~に挑戦する」

の意でおなじみですね。

ただ、すっかり日本語になった 「チャレンジする」 とは異なり、英語の challenge は

「~を疑う」 「~に楯突く」 「~に食ってかかる」「~に異議を申し立てる」

などの意味でもしばしば用いられる単語です。

そこで

challenge one’s authority は

「~の権限を疑う」 「~の権限に異議を唱える」

という表現になっています。

したがって

本文末尾の

cross “a red line” by challenging Beijing’s authority

の部分は

「北京(=中国政府)の権限に異議を唱えることで”越えてはいけない一線” を越える」

ということです。

7月1日に、英国の植民地だった香港が中国に返還されて20年を迎えました。

そこで、香港で行われた記念式典では、中国の習近平国家首席が演説。

習首席は演説の中で、

返還後50年間は中国と異なる資本主義を容認し、高度な自治を保障する

“one country, two systems”

「一国二制度」

の成果を讃え、今後も堅持していく方針を示しました。

その一方で、一部に広がる香港独立の動きに対し

「北京の権限に異議を唱える動きは絶対に許さない」

と厳しい警告も発しています。
■編集後記

challengeは日本語でもよく使われるので、ついつい日本語的な使い方の意味で訳してしまいますよね。

たとえば That was a challenge for the team.

この場合は「挑戦」というよりも「試練」と訳したほうが良いです。それはチームにとってひとつの試練だった。

ところで先日外資系金融機関で働いている友達と会いました。

役員は外国人が多く、当然、役員会議は全部英語だそうです。彼曰く、その場合、日本語の会議よりはるかにメリットがあるのは表現の明確さだそうです。
たとえば日本語で、「努力します」「検討します」「解決策が得られそうです」という表現は、すべて英語ではただのworkです。

努力するは work hard、検討するは work on (I’m working on it)、解決策が得られるは work out (得られそうならbe about to work out)。

つまり、日本語だと努力、検討、解決する、といえば、なんとなく
仕事をしている気になれるものが、英語だと全部 workにしかならず、こんなことばかり言っていると

「お前は大丈夫か?もっと具体的に状況を説明せよ」となるのだそうです。

これはほんの一例で、日本語だと雰囲気で語れることが英語だと全然話がつながらないことが多いようです。

英語で打ち合わせると話が早く、だから会議が短いし、どんどん解決策に向かっていくとのこと。

このように英語公用語化には実際的なメリットが多いので、企業トップが採用したがるのは十分理解できることです。

となると、日本企業全体の英語公用語化はこれからも避けがたく進行していくと考えられます。

ここは是が非でも英語を身につけて、TOEICの点数を伸ばしておくことが、何をおいても重要になるばかりか、この先行き不透明な経済環境におけるサバイバルの鍵となるに違いありません。

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今すぐ動いてください。

 

(裏)梅雨の中休みとはいえ35度・・・真夏日ですね・・