#5633 気球による宇宙遊覧ツアーを発表

Japanese Company Unveils Space Viewing Balloon Tours

Japanese startup Iwaya Giken announced its plan to launch space viewing tours on balloon flights.

 

■チェック

・unveil ~を発表する
・space viewing 宇宙遊覧
・balloon tour(s) 気球ツアー、気球旅行
・startup スタートアップ(企業)
・launch ~を開始する

 

■対訳

「日本企業、気球による宇宙遊覧ツアーを発表」

日本のスタートアップ企業の岩谷技研が、気球による宇宙遊覧ツアーを開始する計画を発表した。

 

■訳出のポイント

unveil は英字新聞では頻出の重要動詞なので、しっかり再確認しておきましょう。

「ベール(覆い)をはずす」→これまで知られていなかったこと、新しいこと(もの)などを「明らかにする」「公表する」「発表する」という意味ですね。

viewing は「見ること」。

ここから映画や芸術作品などの「鑑賞」、景観や歴史的建造物などの「観光」「遊覧」といった意味合いでも使われる語となっています。

今日の場合は space viewing で「宇宙観光」「宇宙遊覧」ということですね。

startup はstart-up とも記します。

「始める」「指導する」→「開業する」「立ち上げる」という意味の句動詞 start up が名詞転換した語で

「開始」「始動」「新規企業の立ち上げ」「企業」あるいは「立ち上げたばかりの企業」→「スタートアップ(企業)」「新興企業」の意味になっています。

形容詞的に用いられ a startup company と言う場合もあります。

本文頭の Japanese startup Iwaya Giken は「日本のスタートアップ(企業)の岩谷技研」ということですね。

本文末尾の space viewing tours on balloon flights は「気球飛行での宇宙遊覧ツアー」→「気球による宇宙遊覧ツアー」。

タイトルの space viewing balloon tours を言い換えているわけですね。

2016年創業の岩谷技研は、北海道に本社を置くベンチャー企業。高高度ガス気球と旅行用気密キャビンの設計、開発、製造を行っています。

この岩谷技研が21日、気球による宇宙遊覧ツアーの商用サービスを2023~24年度に開始すると発表しました。

第1期の登場者5人のパイロット候補生の募集も同時に開始したということです。

同社の宇宙遊覧ツアーとは・・・気球で2時間かけて高度25kmの成層圏へと上昇後、同高度に1時間ほど滞在し、さらに1時間かけて地表へ帰還するというもの。

一般的な宇宙の定義とされる高度80~100キロ以上には届きませんが、黒い空、青い地球を見下ろす体験ができるそうです。

また、ロケットを用いた宇宙旅行の費用が数十億円なのに対し、同社の旅行代金は1人当たり2500万円で、2030年代には1人当たり100万円程度まで値下げできる可能性があるといいます。

 

■編集後記

一人100万円で宇宙旅行が出来たら、おそらく希望者が殺到するような予感。
おそらくその頃は競合企業も現れてもっと安くなっているかも!?

 

(裏) 今日から京都・大阪出張。久しぶりの関西。最近新幹線止まることが多いのでそれだけはないように!