#5679 2023年初の興収10億ドル超ヒット

‘The Super Mario Bros. Movie’ Is 2023’s First Billion Dollar Hit

“The Super Mario Bros. Movie” became the first movie to pass the billion-dollar mark at the worldwide box office this year and is only the 10th animation ever to do so.

 

■チェック

・hit ヒット作、ヒット映画
・pass the _-dollar mark at the box office
世界興行収入で_ドルを突破する
・animation アニメーション

 

■対訳

「『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』、2023年初の興収10億ドル超ヒット」

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が、世界興行収入が10億ドル(約1360億円)を突破する今年初めての映画となった。世界興収10億ドル超はアニメ映画としては史上10番目の快挙である。

 

■訳出のポイント

名詞 hit は、口語で興行などの「ヒット」「大成功」「ヒット曲」「ヒット映画」の意味でよく使われます。

今日の話題は映画なのでタイトルの billion dollar hit は「10億ドル(を売り上げる)ヒット映画」→「興収(興行収入)が10億ドルを超えるヒット映画」の意。

本文では (the first movie) to pass the billion-dollar mark at the worldwide box office「世界興行収入が10億ドルを超える(最初の映画)」とより具体的に表現されていますね。

box office はもともと映画館、劇場などの「切符入り場」「チケット売り場」を指します。

ここから、英字新聞では通例 the box office で映画や劇の「チケットの売り上げ」「興行成績」「興行収入」を意味する言い方として頻出となっています。

そして (the) mark は「水準」「標準」の意なので、直訳すると「世界中の興行収入において10億ドル水準を超える(初めての映画)」。

すなわち「世界興行収入が10億ドルを超える(最初の映画)」というわけですね。

本文末尾の and is only the 10th animation ever to do so の部分では、まず to do so = to pass the billion-dollar mark at the worldwide box office「そうする」=「世界興行収入が10億ドルを超える」ということを確認しておきましょう。

つまり「世界興行収入が10億ドルを超えるこれまででわずか10番目のアニメーション(映画)である」→「世界興収10億ドル超はアニメ映画としては史上わずか10番目である」→「世界興収10億ドル超はアニメ映画としては史上10番目の快挙である」ということですね。

日本では4月28日(金)に公開された映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が世界で大ヒットになっています。

その他の主要国とともに、米国では4月5日に一足早く公開となっており、目下3週連続興収首位。世界興収では、4月30日(日)の時点で10億ドル突破となりました。

今年に入ってから初の10億ドル超ヒット映画であり、アニメ映画としては史上10番目の快挙ということです。

 

■編集後記

ゲームの映画化はこれまで成功した例があまりない中、スーパーマリオブラザースは異例の大ヒットの様相。果たして日本でも成功するでしょうか?任天堂と「ミニオンズ」などで知られるイルミネーションの共同制作。足かけ7年をかけて完成させたそうです。

 

(裏)GWは長岡の実家で過ごしています。まあ毎日、子供時代に過ごした部屋でずっと仕事しているわけですが・・・