Japan’s Moon Lander Miraculously Survives Lunar Night
Japan’s moon lander woke up again after miraculously surviving the harsh lunar night with a temperature of minus 170 degrees Celsius.
■チェック
・moon lander 月面探査機
・miraculously 奇跡的に
・survive ~を切り抜けて生き残る
・(harsh) lunar night (過酷な)月面の月
・wake (→ woke → woken) up 目を覚ます
・temperature of _ degrees Celsius セ氏_度の温度
■対訳
「日本の月面探査機、奇跡的に「月の夜」を乗り越える」
日本の月面探査機が、セ氏マイナス170度という過酷な月面の夜を奇跡的に乗り越えて、再び稼働したという。
■訳出のポイント
survive は事故、災害、危機、逆境などを「切り抜けて生き残る」という動詞。
survive lunar night で月面探査機が「(過酷な)月面の夜を切り抜けて生き残る」→「月の夜(という苦境)を乗り切る、乗り越える」という意味合いになっています。
wake up は眠り、夢から 「目をさます」 「起きる」 「目がさめる」という成句ですね。
作動、稼働を停止、休止していた機械や機器などが「生き返る」「活気づく」「復活する」「再稼働する」といった意味合いでも使われます。
したがって、本文中の woke up again は月面が「夜」に入り、太陽光が当たらなくなったために、休眠状態となっていた月面探査機が「再び生き返った」→「再び稼働した」というわけです。
harsh は気候、条件などが「厳しい」「過酷な」という形容詞。
the harsh lunar night with a temperature of minus 170 degree Celsius の部分は「セ氏マイナス170度の温度をともなう過酷な月面の夜」→「セ氏マイナス170度という過酷な月面の夜」ということですね。
JAXA よると、先月に日本初の月面着陸に成功した探査機「SLIM」との通信に26日夜に再び成功しました。SLIM は、月面が「夜」に入ったため、1月31日から休眠状態となっていました。
月面の夜はおよそマイナス170度まで下がることが知られていますが、探査機はもともと低温に耐える設計にはなっていないということです。
しかし、2月26日夜に探査機からの通信を確認できたことから、SLIM は過酷な状況を奇跡的に (=miraculously) 乗り越え機能を維持した上で、再び太陽光が当たり稼働を再開したとみられています。
■編集後記
SLIM は月面着陸成功直後に通信が途絶えてハラハラさせられましたが、その後の復活。そして今回の最復活はボーナス的な大成功ですね。これを追い風にして、日本の宇宙開発がさらに勢いづくことを切に願います。
【祝】重版決定!「1日1分!英字新聞 2024年版」
丸善、紀伊国屋、全国の大手書店で文庫総合上位に入ってます!
https://amzn.to/4194g4l
(裏)今日から2泊3日で静岡県伊東市へ。