#3930 日本の野村敏京、米女子ゴルフ初優勝

Japan’s Haru Nomura Wins First LPGA Event

Japan’s Haru Nomura sealed her maiden LPGA victory at the ISPS Handa Women’s Australian Open on Sunday by beating world No.1 Lidia Ko of New Zealand by three strokes.

■チェック

・LPGA (Ladies Professional Golf Association)  全米女子プロゴルフ協会
・seal one’s maiden victory   初勝利を決める
・beat ~ by _ strokes  ~を_打差でくだす

■対訳

「日本の野村敏京、米女子ゴルフ初優勝」

日本の野村敏京が日曜日、世界ランキング1位のリディア・コ(ニュージーランド)を3打差で破り、ISPSハンダ女子オーストラリア・オープンで優勝。米女子ツアー初制覇となった。

■訳出のポイント

LPGA は Ladies Professional Golf Association の略で、直訳すると 「女子プロゴルフ協会」。

“アメリカ”という言葉は含んでいませんが、実際には米国における女子プロゴルフ運営団体で、日本語では 「全米女子プロゴルフ協会」といいます。

今日は、日本の女子プロゴルファーの野村敏京(はるきょう)がこの全米女子プロゴルフのツアーで初優勝を果たした話題です。

野村敏京は LPGA の公式プロフィールを含め、
英語名では Haru Nomura を使っています。

したがって、英語メディアでは Haru Nomura と報じられており、今日の本文でもこちらを採用していますが、日本語訳では 「野村敏京」としています。

maiden はもともと 「未婚の」 という形容詞。

ここから 「乙女らしい」 「娘らしい」 → 「処女の」 「初めての」という意味でも頻出単語となっています。

a maiden victory は「初勝利」 で、

seal one’s maiden victory で 「初勝利を決める」 「初制覇する」

という言い方です。

つまり、maiden の代わりに first を用いて、

seal one’s first victory でも同じ意味になります。

スポーツ記事ではおなじみの動詞 beat は「~を打ち負かす」 「~をくだす」 「~を破る」 の意ですね。

beat ~by _strokes で 「~を_打差で破る」 という言い方です。

そこで、本文後半の

by beating world No.1 Lidia Ko of New Zealand by three strokes

は直訳すると

「ニュージランド出身で世界ランキング1位のリディア・コを
3打差で破ることによって(優勝した)」。

つまり、

「世界ランキング1位のリディア・コ(ニュージーランド)を
3打差で破って(優勝した)」

となります。

2014年から米女子ツアーに本格参戦している野村は、
日本人の父と韓国人の母を持つハーフで現在23歳。

今回は、世界ランキング1位のリディア・コに完勝という最高の形で、米女子ツアーの初勝利を決めました。

日本女子勢としては4季ぶり、史上9人目の米ツアー制覇達成です。

■編集後記

野村のこの快挙、日本ではあまり報道されませんでしたね。でも野村敏京(はるきょう)は今年に入って優勝争いを繰り返すようになり周囲の期待を集めていました。米国LPGAのランキング上位10人のうち6人が韓国勢という異常事態です。野村の活躍をバネに他の日本勢もがんばってほしいです。

 

(裏)日も寒い!!春まだ遠し・・・