#4213 北朝鮮のミサイル発射、パレードによって緊迫状態が悪化

North Korean Missile Launch, Parade Raise Tensions

North Korea recently conducted a military parade showcasing new ballistic missiles in honor of the 105th anniversary of the late Prime Minister Kim Il-Sung’s birth. The nation also tested an intermediate-range ballistic missile, although the test failed when the missile exploded 4-5 seconds after launch.

■チェック

・tension 緊迫
・ballistic missile 弾道ミサイル
・late 故~
・launch 発射する

■対訳

「北朝鮮のミサイル発射、パレードによって緊迫状態が悪化」

北朝鮮が近頃、故金日成主席の生誕105周年を記念して軍事パレードを行い、新型弾道ミサイルを披露した。同国は中距離弾道ミサイルの発射試験も行ったが、ミサイル発射後4~5秒で爆発し、失敗に終わった。

■訳出のポイント

launch および fire は、ともにミサイルを 「発射する」 という意味で頻出の動詞。
tension は、「緊張」 「緊迫」 など張りつめた状態を表す名詞です。

raise tension で 「緊張を高める」 → 「緊張(緊迫)状態が悪化する」 となります。

日本語で、「テンションが高い」 「ハイテンション」 という表現をよく使うと思いますが、それを英語にしても high-tension とはなりません。

それらを英語にすると excite に当たります。

He looks excited today.
(今日彼はテンションが高い)

カタカナの日本語はそのまま英語にすると意味が変わる場合もありますので、ご注意ください。

showcase は、これも日本語でそのまま 「ショ―ケース」 と使われることも多く、、展示物を入れるガラス箱を意味しますが、本日のように「~を見せる」 「~を紹介する」 という動詞の意味もあります。
in honor of ~ は、「~を祝って」 という熟語です。
late は 「遅い」 あるいは 「最近の」 という形容詞。
人名の前の the late ~ で 「故~」 という言い方になります。

したがって

in honor of the 105th anniversary of the late Prime Minister Kim Il-Sung’s birth

は、「故金日成主席の105回目の誕生日記念を祝って」
→「故金日成主席の生誕105周年を記念して」 となります。
range は 「幅」 「範囲」 「領域」 「距離」 などの意の名詞ですが、軍事用語では 「射距離」 の意味でも使われます。

そこで、intermediate-range ballistic missile は
「中距離弾道ミサイル」 ということです。middle-rangeとも言います。

合わせて、short-range 「短距離の」、long-range 「長距離の」という言い方も確認しておきましょう。
although は 「~ではあるが」 「しかし」 という意味の接続詞です。本日の場合、そこにさらに when~ 「~するときに」 「~なので」 という接続詞があります。

したがって

although the test failed when the missile exploded 4-5 seconds after launch
は、「しかし、ミサイルは発射後4~5秒で爆発し、失敗に終わった」 となります。
北朝鮮は日本時間16日午前6時21分ごろ、日本海側の東部新浦付近で弾道ミサイル1発を発射し、直後に爆発しました。失敗はしたものの、軍事的圧力を強めるトランプ米政権をけん制、核・ミサイル開発を推進する姿勢を鮮明にしました。

16日はペンス米副大統領が韓国入りするタイミングに当たるだけに、北朝鮮が新たな挑発を仕掛けたという見方が広がっています。
■編集後記

安倍首相の発言を受け、北朝鮮大使が「日本が真っ先に被害にあう」と日本への攻撃をにおわせるような発言をしています。3月に4発のミサイルを日本海に打ち込んだ時にも、はっきりと日本にある米軍基地を狙ったといっていました。日本にミサイルが飛んでくる可能性はゼロというわけではないということですね。今朝のニュースでJアラートの訓練の様子が流れていましたが、現代版空襲警報ともいわれているこの装置が稼働する日が来てしまうのでしょうか。

 

(裏)まさに真夏のような暑さです・・・・