US and UK Launch Strikes on Houthi Facilities in Yemen
The US and UK conducted joint strikes on 36 facilities related to the Iran-backed militant group Houthi across 13 locations in Yemen on Saturday.
■チェック
・launch strikes 攻撃を開始する、行う
・Houthi フーシ派(イエメンの反政府組織)
・facilities 施設
・Yemen 【国名】イエメン
・conduct joint strikes 合同(で)攻撃を行う
・related to ~に関連している
・Iran-backed militant group イランが支援する武装組織
・location 場所、地点
■対訳
「米英がイエメンのフーシ派施設を攻撃」
アメリカとイギリスは土曜日、イエメン国内13箇所でイランが支援する武装組織のフーシ派に関連する36の施設に対して、合同攻撃を行なった。
■訳出のポイント
launch は事業などを「始める」「開始する」新製品などを「売り出す」「発表する」あるいはロケット、ミサイルなどを「打ち上げる」「発射する」という動詞として、英字新聞でも頻出ですね。
今日のタイトルでは launch strikes で「攻撃を開始する」「攻撃に踏み切る」「攻撃を行う」という言い方になっています。
strike はもともと「打つ」「叩く」→「攻撃する」という動詞で、「攻撃」という名詞としてもよく使われます。
本文では「共通の」「合同の」という形容詞 joint とともに joint strikes で「合同の攻撃」conducted joint strikes で「合同の攻撃を行なった」「合同で攻撃を行なった」となっています。
back は元来、人の「背(中)」を意味する名詞「背面」「後ろ」といった意味にもなっています。
そして、ここから「~の後ろに回る」→人、案などを経済的、正式的に「支援する」「支持する」という動詞としてもしばしば登場するので、注意しましょう。
今日の場合は、この動詞 back の過去分詞が形容詞化した backed を用いた連結語 Iran-backed「イランに支援される」「イランが支援する」という言い方になっています。
すなわち the Iran-backed militant group で「イランが支援する武装組織」ということですね。
中東の紅海などで商船などへの攻撃を繰り返しているイエメンの反政府武装組織 Ansar Allah「アンサール・アッラー」。
「神の支持者」を意味するそうです。
指導者だったフーシ師が2004年9月に同国治安当局により殺害された後 Houthi「フーシ派」と呼ばれるようになりました。
つまり、Houthi は敵対側から見た呼称であり蔑称であり、本来ならば Ansar Allah とするべきかもしれません。
ただし、英文報道ではほぼ100% Houthi が用いられており、日本語でも「フーシ派」で通っているので、今日の対訳でもこちらを使っています。
今回の英米合同攻撃は、フーシ派の攻撃能力を削ぐのが目的で、地下近深くに設置された武器貯蔵庫、ミサイル発射装置、対空レーダーなど、36の関連施設を標的にしたということです。
米英軍は先月にも2回、合同でフーシ派を攻撃。
米軍は2日には、米軍兵士3人が死亡した報復措置として、イラクとシリアの領内でイラン革命防衛隊関連施設などへ空爆を行うなどしており、中東の緊張が一段と高まっている状況です。
■編集後記
イスラエル VS ハマスの戦いも先が見えない中、中東情勢がますます不安定に、バイデン政権はトランプ時代と違って対イランには手を出さない政策をとってきましたが、大統領選を見据えての転換でしょうか。。。それにしても、今年も世界各地で争いが続くかと思うと辟易しそうです。
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(裏)東京都、今日は朝以降雪は降ってませんが首都高の閉鎖は続いています。。