Ukrainian-born ‘Miss Japan’ Gives up Crown
Karolina Shiino, the Ukrainian-born winner of the Miss Nippon (Japan) beauty pageant, who sparked a debate on cultural identity, has relinquished her title after admitting to her affair with married man.
■チェック
・Ukrainian-born ウクライナ生まれの
・give up (one’s) crown
(= relinquish one’s title) 優勝を手放す → 辞退する
・beauty pageant 美人コンテスト
・spark a debate on ~について議論を呼ぶ
・cultural identity 文化的同一性、独自性
・admit to ~を認める
・affair with a married man 既婚男性との関係、不倫
■対訳
「ウクライナ生まれの『ミス日本』が辞退」
ウクライナ生まれで『ミス日本』コンテストで優勝し、文化的独自性についての議論を呼んだ椎野カロリーナさんが、既婚男性との不倫を認めた上で受賞を辞退した。
■訳出のポイント
-born は前に地名、国名などを表す単語をともなって「~生まれの」という形容詞を作ります。
Chicago-born「シカゴ生まれの」American-born「アメリカ生まれの」といった具合です。
今日の場合は Ukrainian-born で「ウクライナ生まれの」ということですね。
give up は「~をあきらめる」「~をやめる」という意味の成句。
「降参する」「放棄する」「手放す」といった意味合いでも使われます。
タイトルでは give up (her) crown で「(ミス日本という)王座を手放す」→「(ミス日本の)受賞を辞退する」となっています。
また、本文で登場している relinquish の原意はつかんでいるものなど「~を放す」。
ここから、希望、信仰、計画、習慣などを「捨てる」「断念する」地位、色などを「辞する」「譲る」権利、所有物、支配などを(いやいや)「手放す」「放棄する」といった意味で使われる動詞です。
そこで relinquished her title は「(ミス日本の)タイトルを断念した」→「(ミス日本)受賞を辞退した」となるわけですね。
先月行われた「第56回ミス日本コンテスト2024」でグランプリに輝いたウクライナ生まれの椎野カロリーナさん。
“日本女性の美の最高位を体現する出場者に栄冠を贈る”とするコンテストで、欧州にルーツを持つ女性が選ばれたということで、美の基準や日本人であることの意味について議論を呼びました。
ロシアとポーランドのハーフを父、ウクライナ人を母に持ち、母の日本人との再婚にともない5歳から名古屋で暮らす椎野さんは、日本語を母国語とし、日本国籍も取得しています。
2月1日に『週刊文春』が、椎野さんと既婚者である美容外科医との不倫疑惑を報じるも、所属事務所は「不貞の事実はない」否定。
しかし、5日になって、本人が事実と認め、受賞辞退とともに事務所の所属解除を申し入れたということです。
ミス日本主催者も受賞辞退の申し出を受理し、2024ミス日本の座は ”空位” にするとしています。
■編集後記
ウクライナ生まれで、人種的外見的にもいわゆる「日本人」では「ない」椎野さんが、「ミス日本」に選ばれたことは、当然の議論を呼びました。ところが、この議論のきっかけとなり、口火を切った彼女がこんな形で退場してしまうとは、残念でたまりません。
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(裏)よく使うエアコンのフィルター掃除は3ヶ月に1度くらいやったほうが良いのか・・