#4383 ロッテグループ創業者に懲役4年判決

South Korea’s Lotte Group Founder Sentenced to Four Years

A South Korean court sentenced the founder of the giant Lotte conglomerate, Shin Kyuk-ho, to four years in prison for embezzlement and breach of trust.

■チェック

・founder 創業者
・sentenc [人]to _years (in prison) [人]に懲役_年の判決を言い渡す
・conglomerate 複業企業(体)、コングロマリット
・embezzlement 横領
・breach of trust 背信

■対訳

「韓国、ロッテグループ創業者に懲役4年判決」

韓国の裁判所は、巨大コングロマリットのロッテ創業者の辛格浩(日本名・重光武雄)被告に、横領罪および背信罪で懲役4年の判決を言い渡した。

■訳出のポイント

sentence はもともと 「文」 という名詞。

法律用語として、刑罰の 「宣告」 「判決(文)」

という意味でも頻出の単語です。

今日の場合は、動詞で

「判決を下す」 「判決を言い渡す」

という意味になっています。

sentence[人] to ~

「[人]に ~ の判決を言い渡す」

という形が通例です。

今日の場合は、

sentence[人]to _years (in prison) で

「[人]に_懲役_年の判決を言い渡す」

ということです。

また、その後に

for + 名詞 が続いて、判決の理由(=罪名)が来る形も一般的になっています。

ここでは

for embezzlement and bleach of trust で

「横領罪および背信罪で」

というわけです。

embezzle は

会社・基金などから(金を)「使い込む」 「横領する」 「着服する」

という動詞。

embezzlement は名詞形で

「使い込み」 「横領」 「着服」 です。

また、breach は

法律、約束、協定などの 「違反」 「不履行」、

あるいは 「裏切り」 などの意なので、

breach of trust だと

「信頼を裏切る行為」 「背信」

になっています。

日本統治下の朝鮮半島で生まれた重光武雄(韓国名・辛格浩)氏が終戦後の1948年に創業したロッテ。

日本では菓子メーカーとして知られていますが、韓国ではホテルや百貨店、建設や金融など幅広い事業を展開し、資産規模で国内5位の複合企業に成長しました。

このロッテグループの創業者一家が横領・背信などの罪に問われた事件で、ソウル中央地裁は22日、一家による ”企業の私物化” を厳しく批判する判決を下しました。

創業者の重光武雄(韓国名・辛格浩)ロッテホールディングス名誉会長には、懲役4年、武雄氏の次男でグループ会長の重光昭夫(同・辛東彬)には、懲役1年8月、執行猶予2年の判決ということです。
■編集後記

大統領や国を代表する企業の創業者が簡単に懲役刑となる韓国は、海を挟んでお隣の国ですが日本とは司法の体質がやや異なりますよね。今年の2月にもサムソンの副会長が大統領への贈賄で逮捕されてますし。またそれが収賄側の朴前大統領の弾劾訴追につながったわけですが。。

 

(裏)暖かくてなんかクリスマス気分が全然出ませんね(^^;;