#5676 民間月着陸船、通信不通に

Japanese Private Lunar Lander Lost Contact in Final Minutes of Touchdown

A Japanese company hoping to carry out the first private Moon landing said it lost contact with the lander right after it was due to touch down early Wednesday.

 

■チェック

・private 民間の
・(lunar) lander ランダー、(月)着陸船
・lose contact with ~と通信が途絶える
・touchdown (touch down) 着陸(する)
・carry out 実行する、遂行する
・Moon landing 月面着陸
・be due to ~する予定である

 

■対訳

「日本の民間月着陸船、着陸最終段階で通信不通に」

史上初の民間による月面着陸が期待されていた日本企業は、水曜日未明の着陸予定時刻直後に着陸船との通信が途絶えた、と発表した。

 

■訳出のポイント

private は「個人の」「個人用の」「私用の」といった意味でよく知られる形容詞ですね。

ここから「公営ではない」→「私営の」「民間の」「私立の」に当たる単語としても頻出です。

例えば、日本語の「私立大学」は private college あるいは private university となるわけです。

今日の記事では、タイトルの private lunar lander は「民間(企業)の着陸船」、本文の private moon landing は「民間(企業)による月面着陸」ということですね。

contact はもともと人、物との「接触」「触れ合い」を意味する名詞。

ここから無線などによる「連絡」→「通信」「交信」
という意味合いでも使われます。

そこで lose contact with ~ は「~との通信を失う」→「~との通信が途絶える」「~と通信不通になる」という言い方になっています。

hoping to carry out the first private Moon landing の部分は、その直前の A Japanese company(日本企業)にかかっており、「初の民間による月面着陸を実行することを期待している(していた)日本企業」→「史上初の民間による月面着陸(実行)が期待されていた日本企業」ということですね。

日本のベンチャー企業 ispace が開発した月着陸船は、昨年12月に米民間企業スペースX のロケットで打ち上げられた後、太陽の重力などを利用して月に向けて飛行。

そして、4月26日午前0時40分頃に、月からの高度約100キロから降下を始め、1時間後には月の北半球に着陸の予定でしたが、予定時刻の後から、通信が確立できないということです。

その後の発表および記者会見で同社は、着陸予定の時刻のあと、残りの燃料が無くなったと推定されるほか、降下する速度が急に上がったことを示すデータがあるとして、着陸船は最終的に hard landing 「硬着陸」「落下着陸」、つまり、”月面にたたきつけられるようにして着陸した”可能性が高いとしています。

 

■編集後記

最後の最後の段階での失敗とは・・・しかし”着陸機” ですから、着陸できなければ全く意味がありません。これで終わりにせず、再挑戦し成功させてほしいですね。それにしても日本の宇宙開発に関しては、近年あまりいいニュースが聞かれません・・・

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(裏)GWまでカウントダウンですね。有意義に使いたいものです。