#4070 小惑星にフレディー・マーキュリーの名前

Asteroid Named after Freddie Mercury

An asteroid has been named after Freddie Mercury, the lead singer of legendary British rock band Queen, to mark what would have been his 70tn birthday.

■チェック

・asteroid 小惑星
・(be) named after ~にちなんで名付けられる
・legendary 伝説的な
・lead singer リードシンガー、メインボーカル
・mark ~を記念する

■対訳

「小惑星に 『フレディー・マーキュリー』 の名前」

伝説的な英国のロックバンド 『クイーン』 でメインボーカルだった故フレディー・マーキュリーの生誕70周年を記念して、ある小惑星に彼の名前が命名されたという。

■訳出のポイント

asteroid の語源は 「星のような」 というギリシア語 asteroeides。

天文用語で 「小惑星」 です。

name after ~ は 「~にちなんで名付ける」 「~の名前をとって命名する」という言い方。

今日の場合は、

be named after ~ と受動態で

「~にちなんで名付けられる」 「~の名前をとって命名される」

で使われています。

また、タイトルでは be 動詞が省略される形になっている点にも気をつけてください。

Asteroid (is) named after Freddie Mercury で

「小惑星がフレディー・マーキュリーの名前をとって命名される」

ということです。

lead singer 「リードシンガー」 は、バンドなどにおいて中心になって歌う人、メインの歌い手のこと。

日本語では 「メインボーカル」 という言い方が一般的になっていますね。

しかし、この 「メインボーカル」 という言葉は完全に和製英語なので要注意です。

名詞 vocal は、ジャズやポップスなどの 「ボーカル部分」、つまり楽器の演奏に対する 「歌」 の部分を指します。

そして、その vocal を担当する人、歌い手を意味するのは
vocalist になります。

つまり、「メインボーカル」 に当たる英語は

lead singer

あるいは

lead vocalist

ということです。

本文末尾の

what would have been his 70tn birthday は

「(彼=フレディーが生きていたら)70歳の誕生日であったもの」 →

「生存していた場合の70歳の誕生日」

を意味しています。

つまり、

to mark what would have been his 70tn birthday で

「彼が生存していたならば70歳の誕生日を迎えていた日を記念するために」

ということです。

対訳では、没した人の誕生記念の場合に使う 「生誕_周年」 という表現を用いて、

「生誕70周年を記念して」

と簡潔に訳しています。

伝説的なロックバンド 『クイーン』 のボーカルで、1991年に45歳で死去したフレディー・マーキュリー。

今月5日に迎えた生誕70周年を記念して、フレディーが没した年に発見された小惑星のひとつが Freddiemercury と命名されたそうです。

『クイーン』 のギタリストで astrophysics 「天文物理学」 の博士号を持つブライアン・メイが、スイスで開催された追悼行事で発表しました。

ちなみに、これまでも、小惑星には、ビートルズや今年1月に死去したデビット・ボウイなど著名なミュージシャンの名前がつけられているそうです。
■編集後記

Mercuryというのは「水星」の意味もありますから彼の名前自体が、天文学的な意味を孕んでいます。それにしても45歳という若さで亡くなっていたと思うと残念でなりませんね。ロックなのに、複雑な構成を持つ、Bohemian Rhapsodyなど数々のヒット曲の多くはフレディの作詞作曲によるものでした。

 

(裏)秋の長雨という雰囲気ですね・・・涼しくて気持ち良いです。