Microsoft Issues Apology over AI ‘Tay’
U.S. Tech giant Microsoft apologized for the “offensive and hurtful” comments its artificial intelligence Tay posted within 24 hours after its debut on Twitter.
■チェック
・issue (an) apology (=apologize) 謝罪をする
・AI (=artificial intelligence) 人工知能
・offensive 攻撃的な
・hurtful 有害な → 人を傷つける
・post 【動詞】投稿する
■ 対訳
「マイクロソフト、人工知能『Tay』をめぐり謝罪」
米テクノロジー大手のマイクロソフト社は、同社の人工知能『Tay』が、ツイッターにデビューから24時間以内に投稿した ”攻撃的で人を傷つけるような” コメントに対して謝罪した。
■訳出のポイント
apology は 「わびること」、すなわち 「謝罪」 「陳謝」 という名詞。
issue an apology で 「謝罪を発表する」 → 「謝罪を行う」 「謝罪する」という言い方です。
つまり、apology の動詞形 apologize とほぼ同じ意味で使われます。
intended は
「~を意図する」 「~するつもりである」 という動詞 intend の過去分詞が形容詞化した語で 「意図された」 「意図的な」 の意。
offense は 「人の気持ちを害すること」、「無礼」 「侮辱」 「嫌がらせ」、あるいは 「攻撃」 という意味の名詞。
そこで、形容詞形の offensive は 「無礼な」 「侮辱的な」 あるいは「攻撃的な」 の意になっています。
一方、hurtful は 「~を傷つける」 「~の感情を害する」 という動詞 hurt から派生した形容詞なので、「(人の感情を)傷つける」 「有害な」という意味です。
これらから、”offensive and hurtful” comments は
「”攻撃的で人を傷つけるような”コメント」
ということです。
Tay は米マイクロソフトが開発した学習型会話ロボット。
ユーザーとの対話の中で直接語彙(ごい)を増やし、聞いた言葉を習得していく人工知能を持っています。
同社は、この Tay を実験的にツイッターなどにデビューさせ、ユーザーとの対話を通じて学習する過程を観察する計画でした。
しかし、デビューからわずか24時間以内に、 Twitter での会話を通じて人種差別、性差別、陰謀論などを学習し、非常に攻撃的、挑発的な不適切発言を連発するようになってしまいました。
その結果、公開からわずか1日足らずで停止せざる状況に。
今日は、これを受けてマイクロソフトが謝罪を発表したという
ニュースでした。
■編集後記
Googleが囲碁の世界でプロの棋士を何度も倒す人工知能を開発し世界中から高い評価を受けたのに対し、マイクロソフトは明らかに失態を演じました。人工知能が言葉を学習するまではまだまだ先の話となるのでしょうか?
(裏)31日にお花見決定。。芝公園。。楽しみ。。